(おせ)ぇよ」
 5分後、部屋のドアを開けるとベッドの上に修ちゃんがいた。
「だからさぁ、制服のままベッドに乗るなって……あぁー‼︎」
 修ちゃんの両手には『ことわざカルタ』の中身が握られていた。
「よし、さっさと戻してゲームすんぞ…」

 俺がさっきぶん投げたモノとは違う形のスケルトンピンクの棒をベッドにポイっと放り投げて、修ちゃんが立ち上がった。

 修ちゃんの手で本棚に片付けられていく漫画たち。
「明日からも読みに来るからな…二度と鍵、閉めんじゃねぇぞ」
「うん」
 俺は必死に笑いを堪えている。

…なぁ、修ちゃん。
 その並べ方、修ちゃんの本棚の並べ方じゃん。


END