抱きしめ合ったまま、お互い照れくさくてどうしたら良いのか分からずに会話はそのまま進む。
「つーか悠真、何で俺の部屋にいんだよ?」
「え、あぁ…ゲームと漫画纏めて持って来たんだよ。修ちゃんこそ何で?」
「一昨日、お前と一緒にいた女の事を聞こうと思って部屋に行ったんだよ。したらさ、本棚スカスカになってるわ『小論文の基礎』あるわで…さすがの俺も、丸一日パニック状態だった訳よ。でもグダグダ考えててもどうにもなんねぇからさ、今日その辺じっくり聞こうと思って。で、お前ん家行ったら玄関の鍵開いてたから…」
「あぁ、すぐ帰るつもりだったから開けっぱなしだったんだ」
「声かけても返事ねぇし、部屋入ったらエアコン動いてるのに悠真いねぇし、ベッドの上に変なモンあるし…そしたらカーテンの隙間からお前が見えたから」
「そっか」
「……で、何あの女は?」
「友達。ていうかそっちこそ…」
「友達」
「…本当かよ?」
「で、これは……どうする?」
「ちょっ、返せ」
「…使うの?」
「まぁ、一応……思春期真っ只中の10代男子だから…俺」
「それは……思春期真っ只中の10代男子の俺との先々の何かしらの為に…って事で…だよな?」
「……修ちゃんがキモくないなら」
「キモい訳あるか、バーカ」
修ちゃんのたった一言で、不思議なくらいに何もかもが全部大丈夫だって思えた。
「つーか悠真、何で俺の部屋にいんだよ?」
「え、あぁ…ゲームと漫画纏めて持って来たんだよ。修ちゃんこそ何で?」
「一昨日、お前と一緒にいた女の事を聞こうと思って部屋に行ったんだよ。したらさ、本棚スカスカになってるわ『小論文の基礎』あるわで…さすがの俺も、丸一日パニック状態だった訳よ。でもグダグダ考えててもどうにもなんねぇからさ、今日その辺じっくり聞こうと思って。で、お前ん家行ったら玄関の鍵開いてたから…」
「あぁ、すぐ帰るつもりだったから開けっぱなしだったんだ」
「声かけても返事ねぇし、部屋入ったらエアコン動いてるのに悠真いねぇし、ベッドの上に変なモンあるし…そしたらカーテンの隙間からお前が見えたから」
「そっか」
「……で、何あの女は?」
「友達。ていうかそっちこそ…」
「友達」
「…本当かよ?」
「で、これは……どうする?」
「ちょっ、返せ」
「…使うの?」
「まぁ、一応……思春期真っ只中の10代男子だから…俺」
「それは……思春期真っ只中の10代男子の俺との先々の何かしらの為に…って事で…だよな?」
「……修ちゃんがキモくないなら」
「キモい訳あるか、バーカ」
修ちゃんのたった一言で、不思議なくらいに何もかもが全部大丈夫だって思えた。


