七瀬くんは過去の私の姉と話しているつもりで、未来の私と話をしているかもなんて、きっと……気がついてもいない。
「いっ……居ます」
本当は、私には妹なんて居ない。その名前は、私本人。けれど、この過去と未来が交差したような事態を、彼になんて言うの?
告白も出来ずに、すぐ近くから居なくなってしまった初恋相手に、どう説明すれば良いかなんて、私にはわからない。
「あの……余計なお世話だったら、すみません。さっきから、とても悲しそうな顔をしていたけど、何かあったんですか? もしかして……心配事ですか?」
どうするべきかと考えていて無言のままだった私に、七瀬くんは慎重な口調で尋ねた。
高校生の時は、同級生で同じクラス。同じ美化委員だった私たち二人は、連絡事項などを話すこともままあった。
こんな風に、慎重になんて話しかけられたことなんてない。だから、何だか新鮮だった。
あの時は、いつもたわいもない話をしていたと思う。今では何を話していたかなんて、思い出せないけど。
それでも、毎日楽しくて彼を見れただけで嬉しくて、大声で笑っていたはずだ。
「いっ……居ます」
本当は、私には妹なんて居ない。その名前は、私本人。けれど、この過去と未来が交差したような事態を、彼になんて言うの?
告白も出来ずに、すぐ近くから居なくなってしまった初恋相手に、どう説明すれば良いかなんて、私にはわからない。
「あの……余計なお世話だったら、すみません。さっきから、とても悲しそうな顔をしていたけど、何かあったんですか? もしかして……心配事ですか?」
どうするべきかと考えていて無言のままだった私に、七瀬くんは慎重な口調で尋ねた。
高校生の時は、同級生で同じクラス。同じ美化委員だった私たち二人は、連絡事項などを話すこともままあった。
こんな風に、慎重になんて話しかけられたことなんてない。だから、何だか新鮮だった。
あの時は、いつもたわいもない話をしていたと思う。今では何を話していたかなんて、思い出せないけど。
それでも、毎日楽しくて彼を見れただけで嬉しくて、大声で笑っていたはずだ。



