『……っ……あ。はい。失礼しました。お待ちしております!』
「? よろしくお願いします」
一瞬、私の名前を聞いて……吹き出さなかった?
けど、正直言えばキラキラネームっぽい珍しい名前でもあるし、たまにそういうことはある……電話口の彼も、私の名前に驚いたのかもしれない。
元婚約者を訴えると心に決めて仕舞えば、なんだか楽になった。
私はようやくやって来たいつものバスへと乗り込んで、明日弁護士に何を言うべきかを書き出してまとめるために、スケジュール帳を取り出した。
◇◆◇
緊張しつつ『七瀬弁護士事務所』と書かれた扉を開き、そこに待ち構えているようにして立っていた男性を見て、私は驚きすぎて声が出なくなった。
「いらっしゃいませ! 七瀬法律事務所の、七瀬瑞樹です。お久しぶり。浮田……いいや、雨の日に良く泣いていたお姉さん?」
そこに居たのは、すっかり素敵な男性になっていた七瀬くんだった。
高校生の頃には残っていた爽やかな少年らしさはすっかり消えてしまって、今では高級そうなスーツに身を包んだ、落ち着いた色気ある大人の男性。
「? よろしくお願いします」
一瞬、私の名前を聞いて……吹き出さなかった?
けど、正直言えばキラキラネームっぽい珍しい名前でもあるし、たまにそういうことはある……電話口の彼も、私の名前に驚いたのかもしれない。
元婚約者を訴えると心に決めて仕舞えば、なんだか楽になった。
私はようやくやって来たいつものバスへと乗り込んで、明日弁護士に何を言うべきかを書き出してまとめるために、スケジュール帳を取り出した。
◇◆◇
緊張しつつ『七瀬弁護士事務所』と書かれた扉を開き、そこに待ち構えているようにして立っていた男性を見て、私は驚きすぎて声が出なくなった。
「いらっしゃいませ! 七瀬法律事務所の、七瀬瑞樹です。お久しぶり。浮田……いいや、雨の日に良く泣いていたお姉さん?」
そこに居たのは、すっかり素敵な男性になっていた七瀬くんだった。
高校生の頃には残っていた爽やかな少年らしさはすっかり消えてしまって、今では高級そうなスーツに身を包んだ、落ち着いた色気ある大人の男性。



