『ねぇ。私と雇用関係にならない?』

「は?」


高校生になったばかりの春
俺はやばい女に目を付けられたらしい。


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『あっははマヌケずらだね条くん?』

「いきなり知らない奴に意味わかんないこと言われたらマヌケずらにもなるだろ...」

『え~でも私は条くんのこと知ってるよ?』


なるほどコイツ..,俺のストーカーか、???


『あ、待って失礼なこと考えてるでしょ~?』

「まぁ。」

『うわ!サイテーだよ』

名前すら知らない彼女はしくしくと嘘泣きを続ける

『もぉ~慰めてよ、そんなんだからモテないんだよ~?』

全くもって余計なお世話である。

「モテなくて結構、勉強さえ出来ればなんとかなる」

『青春真っ盛りに夢のないこと言うね~』

『あっ!そうだそうだ自己紹介!!』

「今更だな」

『まぁまぁ、こんな美女の名前知れる機会とかそうそうないんだから!』

相原海琴(あいはらみこと)。これからよろしくね山下条(やましたじょう)くん?』

「相原...」
何となく既視感のある名前を口に出す

『ん.なぁに?』

「いや、、なんでもない」

『そっか、じゃあ契約書にそろそろサインを..,』

「おいちょっと待て。」

『え?』

そうだった、コイツ、、、やべぇ奴だ