殺人、はじめました。

 樹里亜の自宅に着いた。
ん?あれ?え、嘘でしょ!
樹里亜の自宅の庭に、鈴木がいた。
「なんで、ここにいるのよ!」
小声で鈴木に話しかけた。
「そっちこそ、なんで!」
最悪のパターンが頭をよぎる。そういえば、そうだった。
なぜ、おっさんは「ターゲットは二人いるのに、住所は一回しか教えなかった」のだろう。
やはり、そうだ。
二人は、同居しているのだ。
「樹里亜ちゃんと西蓮寺くんは、同居してるのよ、たぶん」
「そんなの聞いてないって…」
鈴木が舌打ちをした。私だって舌打ちしたい。
「どうします?」
「一緒に殺すしかないわね」
窓ガラスを割るか。いや、防犯カメラがある。
「まずは、防犯カメラを壊しましょ。証拠が残っちゃうから。」
「分かりました」
そう言うなり、鈴木は足で、簡単に防犯カメラを壊してしまった。
「あんた、今、飛んだの?」
「ジャンプが、得意なんで」
なかなかおもしろくなりそうだ。私は、窓ガラスを銃で割った。
「寝室は二階の奥のようね。たぶん、音は聞こえていない。防犯ガラスじゃないみたい。ずいぶん古い家。」
ガラスの品種と、薄さだけで分かった。こう見えても、殺し屋3年目のベテラン(?)だ。
「一緒に寝てるんすかね」
「うぇ」
吐きそうになった。コイツ、ヤバすぎて死ぬ。
「防犯ガラスがない場合、プライバシーを確保するために、寝室はなるべく奥にすることが多い。」
「すごい、いろいろ知ってるんすね」
「おっさんから教えてもらった。」
忍び足で二階に上がる。寝室に着いた。…え、いない?
「どこにいるんすか、あいつら!」
車もあったし、鍵もあった。なのに、いない?どういうことだ。
ふいに、寝室の隣の部屋に、薄く電気がついていることが分かった。
中から樹里亜らしき女の声がする。なんていうか…淫らな?
吐きそう(二回目)
「うぇ」
ほら、あの鈴木も吐いてんじゃねぇかよ!え、吐いた?
「お前!誰だ!」
気づかれたぁぁぁ~~