オープニング映像が流れる。
音々は『推しに復讐』と言っていた割に、素直にライブを楽しんでいる。
私は一人で、まず誰を、どうやって殺すのか考えていた。
今日は遠距離なので銃だ。『スナイパー』の腕前を見せてやろう。
だが、ここは厳重な警備で有名だ。警察事になることは確かだ。
音々に声をかけたが、ライブに夢中で全く聞いてない。
一人で殺るしかなさそうだ。そっちの方がいいか。
でも、音々は本当に『推しに復讐』したかったのだろうか。
復讐したいならちゃんとミッション成功させろよ、と言いたいところだけど、我慢。
音々が私を訴えたら世界の終わりだ。
「盛り上がれ~」
リーダー・竜禅寺輝斗の登場で、会場に歓声が響く。うるさいなぁ。
なんと、隣にいる音々まで叫んでいる。
推し鑑賞会ならプライベートでやりなさいよ。これは遊びじゃないだからな。
「東京ドーム最終日‼思いっきり楽しもうぜ!」
音々の元推し・坂上亮の登場で会場は熱気に包まれる。
うっとりしているファンもいるようだ。変なの。
なんでそんなに騒げるのよ?ちょっとぐらい黙れば?推しの声が聞こえないんじゃないの?
愚痴を言ってもしょうがない。なぜなら、私を除く全員がミンティアのファンなのだから。
ライトが暗くなって、メンバーの影だけが映し出された。今がチャンス。
他の人たちは、自分のライトの調整などをしている。
曲が始まる前の準備といったところだろうか。ステージを見ている人は少ない。
「音々、やるわよ」
「嫌ですぅ」
「はぁ?」
「私、やっぱり亮ちゃんのことが好きなんです。ムカついちゃったけど」
ミッションは名誉に関わる大事な仕事だ。失敗したら、グレードも減る。
「でも、ミッションは必ず成し遂げないといけないものよ」
「殺したくないの!」
音々は私の手を振り払った。頭に血がのぼる。
「あんた、調子乗るんじゃないわよ」
「ひぃっ!ご、ごめんなさい…」
完全に殺す気になったようだ。ミッションが失敗すると、こっちまで迷惑だからね!
ちゃんとやりなさいよ!
「あんたは新人だけど、今回は特別。亮はあんたが殺しなさい」
音々は、一瞬だけ顔をしかめたように見えたが、すぐに笑って言った。
「分かりました。ありがとうございます」
なんだか、不気味な笑顔だった。
音々は『推しに復讐』と言っていた割に、素直にライブを楽しんでいる。
私は一人で、まず誰を、どうやって殺すのか考えていた。
今日は遠距離なので銃だ。『スナイパー』の腕前を見せてやろう。
だが、ここは厳重な警備で有名だ。警察事になることは確かだ。
音々に声をかけたが、ライブに夢中で全く聞いてない。
一人で殺るしかなさそうだ。そっちの方がいいか。
でも、音々は本当に『推しに復讐』したかったのだろうか。
復讐したいならちゃんとミッション成功させろよ、と言いたいところだけど、我慢。
音々が私を訴えたら世界の終わりだ。
「盛り上がれ~」
リーダー・竜禅寺輝斗の登場で、会場に歓声が響く。うるさいなぁ。
なんと、隣にいる音々まで叫んでいる。
推し鑑賞会ならプライベートでやりなさいよ。これは遊びじゃないだからな。
「東京ドーム最終日‼思いっきり楽しもうぜ!」
音々の元推し・坂上亮の登場で会場は熱気に包まれる。
うっとりしているファンもいるようだ。変なの。
なんでそんなに騒げるのよ?ちょっとぐらい黙れば?推しの声が聞こえないんじゃないの?
愚痴を言ってもしょうがない。なぜなら、私を除く全員がミンティアのファンなのだから。
ライトが暗くなって、メンバーの影だけが映し出された。今がチャンス。
他の人たちは、自分のライトの調整などをしている。
曲が始まる前の準備といったところだろうか。ステージを見ている人は少ない。
「音々、やるわよ」
「嫌ですぅ」
「はぁ?」
「私、やっぱり亮ちゃんのことが好きなんです。ムカついちゃったけど」
ミッションは名誉に関わる大事な仕事だ。失敗したら、グレードも減る。
「でも、ミッションは必ず成し遂げないといけないものよ」
「殺したくないの!」
音々は私の手を振り払った。頭に血がのぼる。
「あんた、調子乗るんじゃないわよ」
「ひぃっ!ご、ごめんなさい…」
完全に殺す気になったようだ。ミッションが失敗すると、こっちまで迷惑だからね!
ちゃんとやりなさいよ!
「あんたは新人だけど、今回は特別。亮はあんたが殺しなさい」
音々は、一瞬だけ顔をしかめたように見えたが、すぐに笑って言った。
「分かりました。ありがとうございます」
なんだか、不気味な笑顔だった。



