寝袋は簡単に見つかった。3,000円台のものから5万円を超えるものまであったが、店員のおススメに従って、外国有名メーカーの2万円のものを購入した。
次は加湿器。これは、駅前の電気店で容易に見つけることができた。これも店員のおススメのものを買った。よく目にする外国メーカーの加熱超音波式加湿器だ。スピード加熱と雑菌が繁殖しにくいという特徴に加えて、フィルターがないので手入れが簡単だし、給水は本体の上から水を注ぐだけという簡便さも気に入って、温湿度計と共に購入した。
そして、最後に食料品を買った。泊まり込むのだから、少なくとも今晩の分と明日の朝の分を買わなければならない。自分用に幕の内弁当とミックスサンドと牛乳と缶コーヒーを買い、夢丘用にバナナと卵サンドとフルーツゼリーとイオン飲料を買った。
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夢丘の部屋に戻って、ベッドを覗き込むと、また眠っていた。わたしは冷蔵庫に食料品を仕舞ってから、加湿器の説明書を読み、水を入れて、ヒーターをOFFにして、スイッチを入れた。すると、運転音は静かなのに、大量のミストがあふれ出した。そのせいか、たちまち湿度が50%近くになった。おやすみモードに切り替えて、ミスト量を調整した。
夢丘はまだ眠っていた。わたしは寝袋をビニール袋から取り出し、説明書を読み始めた。 オールシーズン用で、色はグレージュ、材質はコットン、幅が90センチあるので、自宅の布団のような寝心地を感じるという。
実際に中に入ってみたが、とても気持ち良かった。これなら風邪を引かずに眠れそうだ。余りにも気持ちが良いのでしばらくそのままでいると、いつの間にか眠っていた。



