だからもう、一人静かな部屋でいるのが普通だと思ってた。
別に、辛くはならなかった。だって、お父さんは私のことを愛してくれていたから。

虐待されてるわけじゃない。それに働いて稼いだお金は私のために使ってくれた。

それが”子育て”なのかもしれないけど、それがすごくすごく幸せに感じていたのは、一人の部屋で、テレビから虐待のニュースばかりが流れてきていて、いつの間にか色々考えていたからなのかな。



学校には、毎日一番に行った。
黒板を綺麗にしたり、黒板の、右端に、今日の日付と日直を書いて、暖房や冷房をつけたりとか。

別に友達はいなかったけど、それでよかった。
だって、みんながすごいすごいって褒めてくれるから。真面目に授業受けて、振り返りをたくさん書けば、早く教室に来たら、いじめを報告したら、全部みんながすごいって言ってくれたから。




でも、信頼が厚い分、反動は大きかった。
例えば、宿題を忘れたりとか。


お父さんに代わって、家事をこなしたり、お父さんが高いお金を払ってまで入塾させてくれた塾を、たくさん行って、期待に応えようとしてたら、宿題とかいつの間にか忘れてて。