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灯利のお家は、可愛らしい一戸建てだった。

玄関に綺麗に靴を揃え、灯利の部屋に案内してもらった。

勉強机には、辞書や教科書が並べられていて、本棚には、ぎっしりと本が入っていた。

そして、小さなローテーブルに、お茶を入れたマグカップを置いてくれた。
はちみつのびんを抱えたクマのイラストが描かれている、クリーム色の可愛いマグカップだった。

 
「マグカップ、可愛いね。」

「でしょ?僕のお気に入り。」

灯利は、柔らかく微笑む。


赤茶色のお茶は、どうやらハーブティーのようだ。
ハーブみたいないい匂いがする。