「こんなところで、何やってるの?」

周りを見渡すと、ここは児童館の広場だった。気づいたら、ここに来ていたようだ。


「灯利、こそ・・・・・・」


「僕は、部活帰り」

灯利は、穏やかに微笑んだ。

「ひあめは、用事?もう済んだの?送ってあげようか?遅いから。」

「私、帰りたくない・・・・」


正直、見られたくなかった。

涙と、汗に汚れてしまったぐちゃぐちゃの顔なんて。きっと、スカートもしわしわだし。
今の私は、絶対見た目は見てられないほど酷いと思う。







「じゃあ、お家、来る?近くだし。なんなら、泊まってく?」

「へ・・・・・・・・・・・?」