男の子は、近くの小さな公園に連れて行ってくれた。
ブランコとベンチだけの小さな公園。
そばで、白くて小さい花が咲いていた。
「でも・・・なんですか?お話って」
「ご、ごめんなさい。私、変なこと言ってしまいましたよね。」
「ううん、いいんですよ。僕も、お話ししてみたいなって思ったので」
男の子は、ひだまりのような柔らかくて明るい笑みを浮かべて言った。
「でも、なんで僕なんかと?」
「な、なんだか気になってしまって。」
冷静になってよくよく考えてみたら、私がやってることって、危いことでもあるし、変なことでもある。
だけど、その実感がわかないのは、男の子の安心させるような笑みと、発するオーラのせいだろうか。



