私は、会計を済ませ、スーパーから出て家路を辿り始めた。


外はすっかり暗くなってた。

…ああ、失敗。暗くなっちゃった。

そこまで治安が悪くないとは言え、やっぱり怖い。

早足ぎみに足を進める。







なんか、足音が近づいてる気がする。

そう、気づいたのは、家が見える、大きな交差点の近くだった。

・・・・・・こわい。


そう、思った。

私が足を早めると、足音も早まった。自然に手汗が滲む。手がぬるぬるした。

私の足はもっと早くなって、遂には走り出した。ひたすら走り続ける。