青島くんが何を伝えようとしているのかわからない。
「あの……」
「本当は、まだ言うつもりなんてなかった。白野は、あの日、あのコンビニで偶然話をした日から、何か思い悩んでいるみたいだったから、俺が自分の気持ちをぶつけてしまったら、余計に白野を悩ませてしまうかもしれないと思ってた」
「あの時は、話を聞いてくれてありがとう」
私がペコリと頭を下げると、青島くんはフワリと笑顔を見せてくれた。その顔は、すぐに引き締まる。なんだかキリリとした表情は少し大人びて見えた。
「でも、今日の白野の顔はなんだか吹っ切れたような清々しい顔をしていて……、いつもの俺と違うとか言ってくるし」
「あの、それは、ごめん」
「いや、そうじゃなくて、いつもと違う気がするって、それは、普段も俺の事を見てくれているってことだろ?」
「えっと……それは……でも、なんだかいつもと違う気がして。緑ちゃんからも、青島くんの事をもっとよく見ろって言われたばかりだったし」
真っ直ぐな青島くんの視線に、思わず私の方がモジモジとしてしまう。
「葉山か。やっぱりあいつにはバレてたか」
「バレる?」
「俺が白野を好きってこと」
「えっ?」
「これまでは、白野の負担を増やしたくないと思っていたけど、なんか今日の白野を見ていたら、俺、自分の気持ちを伝えたくなった。白野、俺とのこと考えてくれないか?」
「あ、青島くんとのこと?」
「俺と付き合ってくれ!」
「つ、付き合う?」
「俺じゃ、ダメか?」
キリリとして大人びて見える青島くんの顔が、少しだけ陰る。
「ダメじゃない!」
青島くんのそんな顔を見ていたら、思わず言葉が口を突いて出てしまい、慌ててパッと口元を押さえた。心臓が今にも壊れてしまうんじゃないかというくらいに、ものすごい速さで鼓動をしている。とても息苦しい。
「ダメじゃないよ。青島くんはいつだって優しくて素敵だなと思う……。思うけど……。私、まだ付き合うとかよく分からなくて」
頭を振って、それだけを一息に言うと、私は小さく息を吐いた。
そんな私に合わせるかのように、青島くんも大きく息を吐く。それから、大きく息を吸う音がした。
「そっか。わかった。俺、待つよ」
「え?」
青島くんの言葉の意味が分からなくて首を傾げると、青島くんは、ニッといつもの笑顔を見せる。
「だって、今の白野の言葉を聞く限り、俺のことは嫌いじゃないみたいだし、もしかしたら、俺、脈アリなんじゃないかって思えたから」
「あの……」
「本当は、まだ言うつもりなんてなかった。白野は、あの日、あのコンビニで偶然話をした日から、何か思い悩んでいるみたいだったから、俺が自分の気持ちをぶつけてしまったら、余計に白野を悩ませてしまうかもしれないと思ってた」
「あの時は、話を聞いてくれてありがとう」
私がペコリと頭を下げると、青島くんはフワリと笑顔を見せてくれた。その顔は、すぐに引き締まる。なんだかキリリとした表情は少し大人びて見えた。
「でも、今日の白野の顔はなんだか吹っ切れたような清々しい顔をしていて……、いつもの俺と違うとか言ってくるし」
「あの、それは、ごめん」
「いや、そうじゃなくて、いつもと違う気がするって、それは、普段も俺の事を見てくれているってことだろ?」
「えっと……それは……でも、なんだかいつもと違う気がして。緑ちゃんからも、青島くんの事をもっとよく見ろって言われたばかりだったし」
真っ直ぐな青島くんの視線に、思わず私の方がモジモジとしてしまう。
「葉山か。やっぱりあいつにはバレてたか」
「バレる?」
「俺が白野を好きってこと」
「えっ?」
「これまでは、白野の負担を増やしたくないと思っていたけど、なんか今日の白野を見ていたら、俺、自分の気持ちを伝えたくなった。白野、俺とのこと考えてくれないか?」
「あ、青島くんとのこと?」
「俺と付き合ってくれ!」
「つ、付き合う?」
「俺じゃ、ダメか?」
キリリとして大人びて見える青島くんの顔が、少しだけ陰る。
「ダメじゃない!」
青島くんのそんな顔を見ていたら、思わず言葉が口を突いて出てしまい、慌ててパッと口元を押さえた。心臓が今にも壊れてしまうんじゃないかというくらいに、ものすごい速さで鼓動をしている。とても息苦しい。
「ダメじゃないよ。青島くんはいつだって優しくて素敵だなと思う……。思うけど……。私、まだ付き合うとかよく分からなくて」
頭を振って、それだけを一息に言うと、私は小さく息を吐いた。
そんな私に合わせるかのように、青島くんも大きく息を吐く。それから、大きく息を吸う音がした。
「そっか。わかった。俺、待つよ」
「え?」
青島くんの言葉の意味が分からなくて首を傾げると、青島くんは、ニッといつもの笑顔を見せる。
「だって、今の白野の言葉を聞く限り、俺のことは嫌いじゃないみたいだし、もしかしたら、俺、脈アリなんじゃないかって思えたから」



