(何の数字、、、?)
よくわからないが、少なくとも響が毎月ニ、三回、あの遊園地の観覧車に乗っていた事はわかった。けれど、私はそんな話しを響から聞いた事は一度もなかった。
スケジュール帳の書き込みの下に、小さな文字が沢山並んでいて、懐かしい響の整った文字を久しぶりに見た気がした。
"午後四時半、今日も一緒に観覧車に乗った。色々な話しをしたが、詩歌の話しをすると楽しそうに聞いてくれた"
"今日は、真夏のような暑さで観覧車の中も暑かった。夏服を見ると、どきどきした"
"学校で落ち込む事があったけれど、観覧車の中で全て打ち明けると気分が晴れてきた。話せてよかった"
頭の中が疑問だらけになっていたが、響は観覧車に乗って誰かと会っていたようだ。しかも、この文章からすると響は一緒に観覧車に乗っていた相手に恋をしていたようだった、、、。
響に好きな人がいるなんて、私は全然知らなかった。小学生の頃、ニ人で気になる男の子にバレンタインのチョコを渡した事があったが、それくらいの事で、本気で誰かを好きだとか、ましてや付き合っている子がいるなんて話しは聞いた事がなかった。
響がいなくなってから、初めて私の知らない響の一面をみた気がしていた。
何でも響の事なら知っていると思っていた。けれど、私の知らない響が確かにこのスケジュール帳には存在していた。
この観覧車でのデート?は中学一年の梅雨時期から始まって、それは事故にあう直前まで行われていた。しかし、相手の名前や年齢も書かれていなかったので、一体響が誰と観覧車に乗っていたかは全くわからなかった、、、。
私はそのスケジュール帳を眺めなら、一人戸惑っていた。私は響にどんな小さな事でも話していたつもりだったが、響には私に隠していた違う顔があったのかもしれない。
胸が少しざわついて、落ち着かなかった。
いくら双子だからと言って全てを知るなんて事は不可能だ、、、。
けれど私達姉妹は、複雑な家庭環境を力を合わせて乗り越えてきた事もあり、普通の双子よりも強い絆があったと思っていた。
何処か、響に裏切られたような気分になり、喉の奥から深いため息が小さく漏れていた。
好きな人がいるなら教えてくれたらよかったのに、、、私に言えない理由はいったいなんだったんだろうか?今更考えても遅いけれど、私は私の知らない響を知りたくなっていた、、、。
よくわからないが、少なくとも響が毎月ニ、三回、あの遊園地の観覧車に乗っていた事はわかった。けれど、私はそんな話しを響から聞いた事は一度もなかった。
スケジュール帳の書き込みの下に、小さな文字が沢山並んでいて、懐かしい響の整った文字を久しぶりに見た気がした。
"午後四時半、今日も一緒に観覧車に乗った。色々な話しをしたが、詩歌の話しをすると楽しそうに聞いてくれた"
"今日は、真夏のような暑さで観覧車の中も暑かった。夏服を見ると、どきどきした"
"学校で落ち込む事があったけれど、観覧車の中で全て打ち明けると気分が晴れてきた。話せてよかった"
頭の中が疑問だらけになっていたが、響は観覧車に乗って誰かと会っていたようだ。しかも、この文章からすると響は一緒に観覧車に乗っていた相手に恋をしていたようだった、、、。
響に好きな人がいるなんて、私は全然知らなかった。小学生の頃、ニ人で気になる男の子にバレンタインのチョコを渡した事があったが、それくらいの事で、本気で誰かを好きだとか、ましてや付き合っている子がいるなんて話しは聞いた事がなかった。
響がいなくなってから、初めて私の知らない響の一面をみた気がしていた。
何でも響の事なら知っていると思っていた。けれど、私の知らない響が確かにこのスケジュール帳には存在していた。
この観覧車でのデート?は中学一年の梅雨時期から始まって、それは事故にあう直前まで行われていた。しかし、相手の名前や年齢も書かれていなかったので、一体響が誰と観覧車に乗っていたかは全くわからなかった、、、。
私はそのスケジュール帳を眺めなら、一人戸惑っていた。私は響にどんな小さな事でも話していたつもりだったが、響には私に隠していた違う顔があったのかもしれない。
胸が少しざわついて、落ち着かなかった。
いくら双子だからと言って全てを知るなんて事は不可能だ、、、。
けれど私達姉妹は、複雑な家庭環境を力を合わせて乗り越えてきた事もあり、普通の双子よりも強い絆があったと思っていた。
何処か、響に裏切られたような気分になり、喉の奥から深いため息が小さく漏れていた。
好きな人がいるなら教えてくれたらよかったのに、、、私に言えない理由はいったいなんだったんだろうか?今更考えても遅いけれど、私は私の知らない響を知りたくなっていた、、、。



