私は一度深呼吸をして、玄関を開けて「ただいま〜!」と言って中へ入って行った。
私が玄関に入った瞬間、母と須田さんがすぐに玄関の方へ走ってきた。
「響!!」
母はずっと泣いていたのか、目が赤く腫れていた。ご飯も食べていなかったのか、心なしかやつれて見えた。その姿を見ただけで、母がどれだけ不安で心配していたかがわかった。
「詩歌ちゃん!大丈夫だったの?」
須田さんも、心配そうな顔で私と伊織に視線を向けたが、母が私にいきなり平手うちをしてきたので、びっくりしていた。
頬に熱い痛みがはしって、思わず手で押さえると、母は大きな声で泣き出して私に抱きついた。
「心配したのよ!?もう戻ってこないかと思って、生きた心地がしなかったのよ!どうしてこんな酷い事をするの?響はこんな事しなかったじゃない?今までずっといい子でいたじゃない!?どうして、お母さんにこんな辛い思いをさせるの?」
母はそう言って取り乱して私の胸でずっと泣いていた。
「お願いだから、元の響に戻ってちょうだい、、、お願いだから、、、」
泣き崩れる母を、須田さんが抱き抱えようとした時、私は母の手を強く握った。
「お母さん、私はもう嫌だ。もうやらないよ?
響の振りには付き合わない。私は響じゃない。
詩歌だよ?」
母が驚いたような顔をして、私の胸からゆっくり顔を上げた。
須田さんも同じような顔で私を見つめて、母を抱き抱える手を止めた。
「何言ってるの、、、?響でしょ?」
母の言葉が私の胸に鋭いナイフのように突き刺さる。でも、傷ついてもいい。私は母にずっと言いたかった。
「違うよ?響は死んだんだよ?もう帰ってこないの。いくら私と響が似ていても、私は響じゃない!!」
私が声を荒げると、母が怖い物を見るような目で私を見て叫んだ。
「やめて!!どうしてそんな酷い事を言うのよ。響が死んだなんて、私は信じたくないのよ!!」
母が頭を抱えてうずくまった。病気の母に酷く残酷な事を言っているのはわかっている。
私達が双子だったせいで、母は余計に響の死を受け入れられなかった気持ちも理解している。
でも、私もこれ以上母に傷つけられたくはなかった。
「、、、お母さん?私ずっとお母さんに聞きたかったの」
「、、、お母さんは、響じゃなくて私が死ねば良かったと思ってた?」
涙が溢れてきた。
こんな質問する必要はない。けれど、聞かずにはいられなかった。
胸の奥から苦しい物が込み上げてきて、私は泣きながら何回も、それを吐き出していた。
「私が死ねばよかったの?私が死ねばお母さんは幸せだった?私は、私は、、、詩歌だよ?響じゃないよ?」
何とか喉の奥から声を出して私は訴えた。涙でぐちゃぐちゃになりながら、嗚咽をもらしていた。
母は涙を止めて、そんな私をハッとした表情で見つめていた。
私は子供のように大声で泣き続けた。人前でこんなに泣いたのは、本当に小さい時ぶりだっただろう。泣いても泣いても涙が止まらなかった。
そんな私を母が優しく抱きしめた。母のこんな温もりを感じたのは久しぶりだった。そして、泣き続けて震える私の背中をさすった。
その時、ずっと側で黙って見ていた伊織が母に言った。
「詩歌はいらないの?響しか欲しくないなら、詩歌はまた俺が連れて行くよ?」
私が玄関に入った瞬間、母と須田さんがすぐに玄関の方へ走ってきた。
「響!!」
母はずっと泣いていたのか、目が赤く腫れていた。ご飯も食べていなかったのか、心なしかやつれて見えた。その姿を見ただけで、母がどれだけ不安で心配していたかがわかった。
「詩歌ちゃん!大丈夫だったの?」
須田さんも、心配そうな顔で私と伊織に視線を向けたが、母が私にいきなり平手うちをしてきたので、びっくりしていた。
頬に熱い痛みがはしって、思わず手で押さえると、母は大きな声で泣き出して私に抱きついた。
「心配したのよ!?もう戻ってこないかと思って、生きた心地がしなかったのよ!どうしてこんな酷い事をするの?響はこんな事しなかったじゃない?今までずっといい子でいたじゃない!?どうして、お母さんにこんな辛い思いをさせるの?」
母はそう言って取り乱して私の胸でずっと泣いていた。
「お願いだから、元の響に戻ってちょうだい、、、お願いだから、、、」
泣き崩れる母を、須田さんが抱き抱えようとした時、私は母の手を強く握った。
「お母さん、私はもう嫌だ。もうやらないよ?
響の振りには付き合わない。私は響じゃない。
詩歌だよ?」
母が驚いたような顔をして、私の胸からゆっくり顔を上げた。
須田さんも同じような顔で私を見つめて、母を抱き抱える手を止めた。
「何言ってるの、、、?響でしょ?」
母の言葉が私の胸に鋭いナイフのように突き刺さる。でも、傷ついてもいい。私は母にずっと言いたかった。
「違うよ?響は死んだんだよ?もう帰ってこないの。いくら私と響が似ていても、私は響じゃない!!」
私が声を荒げると、母が怖い物を見るような目で私を見て叫んだ。
「やめて!!どうしてそんな酷い事を言うのよ。響が死んだなんて、私は信じたくないのよ!!」
母が頭を抱えてうずくまった。病気の母に酷く残酷な事を言っているのはわかっている。
私達が双子だったせいで、母は余計に響の死を受け入れられなかった気持ちも理解している。
でも、私もこれ以上母に傷つけられたくはなかった。
「、、、お母さん?私ずっとお母さんに聞きたかったの」
「、、、お母さんは、響じゃなくて私が死ねば良かったと思ってた?」
涙が溢れてきた。
こんな質問する必要はない。けれど、聞かずにはいられなかった。
胸の奥から苦しい物が込み上げてきて、私は泣きながら何回も、それを吐き出していた。
「私が死ねばよかったの?私が死ねばお母さんは幸せだった?私は、私は、、、詩歌だよ?響じゃないよ?」
何とか喉の奥から声を出して私は訴えた。涙でぐちゃぐちゃになりながら、嗚咽をもらしていた。
母は涙を止めて、そんな私をハッとした表情で見つめていた。
私は子供のように大声で泣き続けた。人前でこんなに泣いたのは、本当に小さい時ぶりだっただろう。泣いても泣いても涙が止まらなかった。
そんな私を母が優しく抱きしめた。母のこんな温もりを感じたのは久しぶりだった。そして、泣き続けて震える私の背中をさすった。
その時、ずっと側で黙って見ていた伊織が母に言った。
「詩歌はいらないの?響しか欲しくないなら、詩歌はまた俺が連れて行くよ?」



