何とかバスに乗り、ニ人で家に着いた時には、くたくただった。母はバスに乗るまで泣き続けていたが、途中から憑き物が取れたように、ただ虚な目をして一点を眺めていた。そこからは何も話さずに、家に着くと自分の部屋のベッドに倒れこんでしまった。
私は昨日の晩も眠れていなかった事もあり、急激に眠気が襲って来たが、母の事が不安で、必死に眠らないように頑張っていた。
制服も着替えずにそのままリビングのソファーに横になっていると、擦りむいた足や肘がジンジンと痛んでいた。
明日の学校を思うと憂鬱だった。
もう、誰とも会わずに一人でずっとここに横になっていたかった。
これ以上何かを頑張るとか、ただの生活を送る事自体も億劫になっていた。
母もこんな力の出ない重い怠い身体を抱えながら生きているのだろうか、、、?
私は母の気持ちが少しだけわかる気がしていた。何が出来ないんじゃない。何かをやるパワーがいっさい身体から湧いてこないようだった。
いつの間にか日は落ちて、リビングの中は薄暗くなっていた。起きる気にはならなかったが、母の様子が気になったので、私は重い身体を起こして何とか起き上がり、ニ階の母の部屋まで行った。
母の部屋の扉を開けると、部屋の中は電気も付けず真っ暗で、その闇の中で布団を被った母が小刻みに震えながら泣いていた。
「響、、、響、、、」
母は泣きながら小さな声で、何度も何度も響の名前を呼んでいた。
ここだけ、世界で取り残されたような小さな空間に感じていた。私はそっと扉を閉めると、自分の部屋に入っていった。
『詩歌』
最後に母が私の名前を呼んだのはいつだったろうか?もう長い間、私は母から名前を呼ばれていなかった。
嫌で拒絶をしたくても、必ず朝が来る。
何度も、何度も、飽きるほどに太陽が懲りずに昇ってくる。今の私にとっては、それが一番残酷な事だと感じていた。
私は何とか制服に着替えて、学校へ行く準備をした。母はまだ部屋で眠っていて、最近の躁から鬱へ転じたようだった。
学校へ着くと、いつもと同じように私は一人ぼっちだった。ただ、いつもと違ったのは周りが何処か私を同情する目で見ている事だった。
昨日の、母と私の様子を見て気の毒だと思われたらしい。
小池さんも休まず今日も登校してきて、頬っぺたには絆創膏が貼られていた。私と目が合うと、何も言わずにゆっくりと目を逸らした。
私は昨日の晩も眠れていなかった事もあり、急激に眠気が襲って来たが、母の事が不安で、必死に眠らないように頑張っていた。
制服も着替えずにそのままリビングのソファーに横になっていると、擦りむいた足や肘がジンジンと痛んでいた。
明日の学校を思うと憂鬱だった。
もう、誰とも会わずに一人でずっとここに横になっていたかった。
これ以上何かを頑張るとか、ただの生活を送る事自体も億劫になっていた。
母もこんな力の出ない重い怠い身体を抱えながら生きているのだろうか、、、?
私は母の気持ちが少しだけわかる気がしていた。何が出来ないんじゃない。何かをやるパワーがいっさい身体から湧いてこないようだった。
いつの間にか日は落ちて、リビングの中は薄暗くなっていた。起きる気にはならなかったが、母の様子が気になったので、私は重い身体を起こして何とか起き上がり、ニ階の母の部屋まで行った。
母の部屋の扉を開けると、部屋の中は電気も付けず真っ暗で、その闇の中で布団を被った母が小刻みに震えながら泣いていた。
「響、、、響、、、」
母は泣きながら小さな声で、何度も何度も響の名前を呼んでいた。
ここだけ、世界で取り残されたような小さな空間に感じていた。私はそっと扉を閉めると、自分の部屋に入っていった。
『詩歌』
最後に母が私の名前を呼んだのはいつだったろうか?もう長い間、私は母から名前を呼ばれていなかった。
嫌で拒絶をしたくても、必ず朝が来る。
何度も、何度も、飽きるほどに太陽が懲りずに昇ってくる。今の私にとっては、それが一番残酷な事だと感じていた。
私は何とか制服に着替えて、学校へ行く準備をした。母はまだ部屋で眠っていて、最近の躁から鬱へ転じたようだった。
学校へ着くと、いつもと同じように私は一人ぼっちだった。ただ、いつもと違ったのは周りが何処か私を同情する目で見ている事だった。
昨日の、母と私の様子を見て気の毒だと思われたらしい。
小池さんも休まず今日も登校してきて、頬っぺたには絆創膏が貼られていた。私と目が合うと、何も言わずにゆっくりと目を逸らした。



