「伊織?もう一つチョコあげる」
私がもう一個チョコを渡すと、伊織はふっと笑った。その笑顔は、よくモテる伊織らしく爽やかでなかなか悪くはなかった。
「俺に甘いもんあげとけば元気になるとでも?そんな簡単な男じゃないんですけど?」
「元気にならなくても、ほっとするんだよ。甘いもの食べてるとさ。あと一ついい考えがあるんだけど?」
「なんだよ?良い考え?」
「バイト代で全部金歯にしたらいいと思う。そうしたらお母さんにお金持っていかれないから」
伊織は今度は本当に笑い出した。それを見て私の方がほっとしてしまった。
「俺、真剣に愚痴ってんだけど?」
「私だって真剣に考えたけど?めちゃくちゃ良い案だと思うよ?金は高騰してるし」
「まあな?ちょっと頭いいな?」
伊織は少し気分が変わったようで、そのあとはいつもの伊織になったような気がした。
私達はそのあと、観光名所について話していた。
「伊織、ウミネコ島が好きだって言ってたよね?観覧車で初めて会った時」
なんだかあれから、だいぶ時間が経ったような気がするが、たった数ヶ月前の事だった。
「詩歌が俺を逆ナンしてきた日な?」
「違うって!しないから、逆ナンとか!でもどうしてあの島が好きなの?ウミネコが好きとか?」
「別にウミネコは好きじゃないよ。あの島にはさ、神様が住んでるって言われてんだよ」
伊織の言う通り、観覧車からウミネコ島を見た時に鳥居が見えていたのを思い出した。
「あの鳥居って、立ち入り禁止になってるから、観光船で島に行っても一般の人は入れないんだよ。あの観覧車からしか見えないの」
「へえ〜そうなんだ。だからわざわざ観覧車に乗ってあの島を見てたの?」
「そう。あの観覧車に乗って鳥居に向かって拝んでた」
「随分信心深いね!何があるの?あの島の神社」
そこまでして伊織が、あの島の神社を拝んでいた理由が私は気になった。あの島にあんな鳥居がある事じたい観覧車に乗るまでは、私は知らなかった。
「別に?神様がいる島って聞いてから、何となく気になって好きなだけ」
伊織の返事は物凄く漠然としたものだった。
私は何となく釈然としなかったが、そういう物かと納得した。
「ねぇ、伊織はよくあの観覧車に乗ってたんでしょ?本当に私の姉を見た事なかったの?私とそっくりな子、男の子と観覧車に乗ってなかった?」
「えー、、、?見てないけど?なんでそんなに気にしてるんだよ。別に双子の片割れに恋人がいても普通だろ?そんなに気になるもん?」
伊織は不思議そうな顔をしているが、私はやっぱり響がどうして私に内緒で、その子と会っていたのか気になった。
「私、響の事で知らない事なんてないと思ってた、、、。だから、知らない響がいた事が少しショックなのかも。響が本当はどんな事を考えていたか知りたいんだよね」
「ふ〜ん、、、」
「何よ、そのふ〜んって」
「いや、詩歌って本当にシスコンなんだな」
私は一瞬腹が立ったが、まさに図星だと思った。確かに私はシスコンかもしれない。
私達は双子だから特別だと思っていたけれど、私のこの響に対しての思いは少し異常なのかもしれない、、、。
私がもう一個チョコを渡すと、伊織はふっと笑った。その笑顔は、よくモテる伊織らしく爽やかでなかなか悪くはなかった。
「俺に甘いもんあげとけば元気になるとでも?そんな簡単な男じゃないんですけど?」
「元気にならなくても、ほっとするんだよ。甘いもの食べてるとさ。あと一ついい考えがあるんだけど?」
「なんだよ?良い考え?」
「バイト代で全部金歯にしたらいいと思う。そうしたらお母さんにお金持っていかれないから」
伊織は今度は本当に笑い出した。それを見て私の方がほっとしてしまった。
「俺、真剣に愚痴ってんだけど?」
「私だって真剣に考えたけど?めちゃくちゃ良い案だと思うよ?金は高騰してるし」
「まあな?ちょっと頭いいな?」
伊織は少し気分が変わったようで、そのあとはいつもの伊織になったような気がした。
私達はそのあと、観光名所について話していた。
「伊織、ウミネコ島が好きだって言ってたよね?観覧車で初めて会った時」
なんだかあれから、だいぶ時間が経ったような気がするが、たった数ヶ月前の事だった。
「詩歌が俺を逆ナンしてきた日な?」
「違うって!しないから、逆ナンとか!でもどうしてあの島が好きなの?ウミネコが好きとか?」
「別にウミネコは好きじゃないよ。あの島にはさ、神様が住んでるって言われてんだよ」
伊織の言う通り、観覧車からウミネコ島を見た時に鳥居が見えていたのを思い出した。
「あの鳥居って、立ち入り禁止になってるから、観光船で島に行っても一般の人は入れないんだよ。あの観覧車からしか見えないの」
「へえ〜そうなんだ。だからわざわざ観覧車に乗ってあの島を見てたの?」
「そう。あの観覧車に乗って鳥居に向かって拝んでた」
「随分信心深いね!何があるの?あの島の神社」
そこまでして伊織が、あの島の神社を拝んでいた理由が私は気になった。あの島にあんな鳥居がある事じたい観覧車に乗るまでは、私は知らなかった。
「別に?神様がいる島って聞いてから、何となく気になって好きなだけ」
伊織の返事は物凄く漠然としたものだった。
私は何となく釈然としなかったが、そういう物かと納得した。
「ねぇ、伊織はよくあの観覧車に乗ってたんでしょ?本当に私の姉を見た事なかったの?私とそっくりな子、男の子と観覧車に乗ってなかった?」
「えー、、、?見てないけど?なんでそんなに気にしてるんだよ。別に双子の片割れに恋人がいても普通だろ?そんなに気になるもん?」
伊織は不思議そうな顔をしているが、私はやっぱり響がどうして私に内緒で、その子と会っていたのか気になった。
「私、響の事で知らない事なんてないと思ってた、、、。だから、知らない響がいた事が少しショックなのかも。響が本当はどんな事を考えていたか知りたいんだよね」
「ふ〜ん、、、」
「何よ、そのふ〜んって」
「いや、詩歌って本当にシスコンなんだな」
私は一瞬腹が立ったが、まさに図星だと思った。確かに私はシスコンかもしれない。
私達は双子だから特別だと思っていたけれど、私のこの響に対しての思いは少し異常なのかもしれない、、、。



