学校では、クラスの女子の私への態度は日に日に悪くなっていた。移動教室もお昼も一人だったし、私抜きでクラスの女子で遊んだり、SNSに私の悪口が書かれているのも知っていた。本音を言えば学校に行きたくなかった。
毎朝学校に行こうとすると胃が痛かったが、母に心配はかけられないと思うと、行かざるえなかった。
私は一人で今日も、非常階段でお弁当を広げた。今日は母の手作り弁当だった。そう言えば朝から起きてテンションが妙に高かったが大丈夫なのだろうか?一度連絡した方がいいかもしれない。
そんな事を思っていると、胸の奥から苦しい何かが込み上げてきて、せっかく作ってくれた母のお弁当が全く喉を通らなかった。
私は、広げたお弁当をただ呆然と眺めていると、いきなり声をかけられた。
「詩歌、なんだよ。こんな所でメシ食ってんのかよ」
私がビクッとして、振り返るとそこにはパンを持った伊織がいた。
「どうしたの?」
「いや?今一緒にご飯食べる奴いないだろうなって思って、俺は優しいから一緒に食べてやろうかなって探してた」
どう考えても逆効果だと思った。伊織と一緒にお弁当を食べている所なんて見られたら、余計に小池さんの逆鱗に触れるはずだ。
それでも、私の隣りに座ってパンを食べ出した伊織を拒否する事はできなかった。
「どうした?早く食えよ。お前の弁当美味そうだな。ちょっと頂戴」
そういって、笑う伊織が何故か響と重なった。
「なんで私の事助けてくれるの?」
私は思わず伊織に聞いていた。私に優しくして何か伊織にメリットがあるんだろうか?
「言ったろ?協力できる事は協力するって。
こんな暗い場所で一人で飯食わなきゃなんないなら、俺を呼べよ。俺となら、こんなとこでもフルコースだろ」
「ちょっと言っている意味がわかんないけど、、、」
「うるせーな!あっ!この唐揚げ美味いな!」
伊織が勝手に私のお弁当から唐揚げを取って食べながら楽しそうに言ってきた。
「伊織は落ち込む事ないの?毎日家の為にバイトして、友達と遊びたいとか、彼女とデートしたいとは思はないの?」
「そんなの毎日思ってるよ。金ばっか使ってきて、あいつが死んでくれた方がまだ楽なんじゃないかって考えてるよ。詩歌とは真逆だな?お前は母親が死ぬかもしれないのが怖いんだもんな?」
「まあ、、、そうだね」
「大人なんて、俺達が思ってるより弱い生き物だよな?俺の母親、親父が死んだ事が寂しくて耐えられないんだって。親父がいなくなった穴を、酒や新しい男で埋めようと頑張ってるけど、全然埋まらないらしい」
「好きだったんだね、、、お父さんの事」
「どうだかな?依存体質なだけかも。じゃなきゃ大切な男との子供にこんな思いさせるかよ」
私は、伊織の手に握られた菓子パンに目をやった。
「お弁当、作ってあげようか?」
何故、そんな事を言ったのか自分でもわからなかったが、伊織に握られたその菓子パンが、機械的な酷く味気ない食べ物に見えてしまった。
私も料理が特別得意ではないが、伊織にもっと生きた食べ物を食べて欲しいと、ふっと思ってしまった。
「私とここで、お弁当食べてくれるなら、私が伊織の分のお弁当も作ってくるよ」
私の提案に、伊織はすぐにのってくれた。
毎朝学校に行こうとすると胃が痛かったが、母に心配はかけられないと思うと、行かざるえなかった。
私は一人で今日も、非常階段でお弁当を広げた。今日は母の手作り弁当だった。そう言えば朝から起きてテンションが妙に高かったが大丈夫なのだろうか?一度連絡した方がいいかもしれない。
そんな事を思っていると、胸の奥から苦しい何かが込み上げてきて、せっかく作ってくれた母のお弁当が全く喉を通らなかった。
私は、広げたお弁当をただ呆然と眺めていると、いきなり声をかけられた。
「詩歌、なんだよ。こんな所でメシ食ってんのかよ」
私がビクッとして、振り返るとそこにはパンを持った伊織がいた。
「どうしたの?」
「いや?今一緒にご飯食べる奴いないだろうなって思って、俺は優しいから一緒に食べてやろうかなって探してた」
どう考えても逆効果だと思った。伊織と一緒にお弁当を食べている所なんて見られたら、余計に小池さんの逆鱗に触れるはずだ。
それでも、私の隣りに座ってパンを食べ出した伊織を拒否する事はできなかった。
「どうした?早く食えよ。お前の弁当美味そうだな。ちょっと頂戴」
そういって、笑う伊織が何故か響と重なった。
「なんで私の事助けてくれるの?」
私は思わず伊織に聞いていた。私に優しくして何か伊織にメリットがあるんだろうか?
「言ったろ?協力できる事は協力するって。
こんな暗い場所で一人で飯食わなきゃなんないなら、俺を呼べよ。俺となら、こんなとこでもフルコースだろ」
「ちょっと言っている意味がわかんないけど、、、」
「うるせーな!あっ!この唐揚げ美味いな!」
伊織が勝手に私のお弁当から唐揚げを取って食べながら楽しそうに言ってきた。
「伊織は落ち込む事ないの?毎日家の為にバイトして、友達と遊びたいとか、彼女とデートしたいとは思はないの?」
「そんなの毎日思ってるよ。金ばっか使ってきて、あいつが死んでくれた方がまだ楽なんじゃないかって考えてるよ。詩歌とは真逆だな?お前は母親が死ぬかもしれないのが怖いんだもんな?」
「まあ、、、そうだね」
「大人なんて、俺達が思ってるより弱い生き物だよな?俺の母親、親父が死んだ事が寂しくて耐えられないんだって。親父がいなくなった穴を、酒や新しい男で埋めようと頑張ってるけど、全然埋まらないらしい」
「好きだったんだね、、、お父さんの事」
「どうだかな?依存体質なだけかも。じゃなきゃ大切な男との子供にこんな思いさせるかよ」
私は、伊織の手に握られた菓子パンに目をやった。
「お弁当、作ってあげようか?」
何故、そんな事を言ったのか自分でもわからなかったが、伊織に握られたその菓子パンが、機械的な酷く味気ない食べ物に見えてしまった。
私も料理が特別得意ではないが、伊織にもっと生きた食べ物を食べて欲しいと、ふっと思ってしまった。
「私とここで、お弁当食べてくれるなら、私が伊織の分のお弁当も作ってくるよ」
私の提案に、伊織はすぐにのってくれた。



