「もしかして、ネットで知り合った人とかかな?SNSで誰かと繋がっていたとか、、、」
響の携帯は、事故の時の強い衝撃で壊れてしまって、響がネット上で誰と繋がっていたかはわからなかった。
「でも、響ってSNSはやってなかったし、危機管理能力が凄かったから、ネットで知り合った人と簡単に会ったりはしないような気がするんだよね?しかも私に言ったんだよ『詩歌には好きな人がいる事は言わないで』って」
わざわざ口止めをすると言う事は響は、特に私に知られたくなかったって事?
私は少しショックを受けていた。
「だから、私はてっきり詩歌の知っている人だから恥ずかしくて知られたくないのかと思ってたんだよね?」
「全然見当がつかないな、、、」
「でも、響の片想いだったと思うんだよ。なんか変な事言ってたの『私は好きだけど、相手は私を憎んでいるから』って」
さっぱり意味がわからなかった。響が好きな相手に憎まれているなんて、そんな事があるだろうか?
「私、響とあんなに一緒にいたのにちっとも響の事わかっていなかったのかな、、、」
「う〜ん。でも、初恋だから自分の胸にだけ留めておきたかったのかもよ?叶わない恋なら余計に、誰にも知られずにひっそり思いたかったのかも」
美菜子の言う事は、何となく理解はできたが、全部が腑に落ちるわけでもなかった。
響は自分の思いを伝えられずに、死んでしまったのだろうか、、、?
そして、私にも言えなかった本音をその人には話せていたのかと思うと、馬鹿みたいに軽い嫉妬を覚えた。
「詩歌!そろそろ帰ろうぜ!」
他の吹奏楽部の人に感想を聞いていた、伊織が私に声をかけてきた。
私は美菜子にお礼を言って、伊織と一緒に公会堂をあとにした。
帰り道、海沿いの高台を歩いているとウミネコ島が見えていた。そう言えば、伊織はウミネコ島が好きだと言っていた事を思い出した。
ウミネコ島は観光船で行けるようになっていて、今日は大勢の観光客が船に乗ってウミネコに餌をやっていた。
「いい天気だな!あとニヶ月もしたら、そこのビーチは人でいっぱいになるだろうな?」
伊織が言ったのは、あの観覧車のある遊園地から続いている浜辺の事だった。
「そうだね。私は水怖いから行かないけど」
「だっせぇな、カナヅチなの?」
「うるさいな!水だけはダメなんだよ。小さい時に海で溺れてそれ以来、怖くて足もつけられないの」
あれは、本当に小さい時だった。まだ幼稚園くらいの時に、家族で海水浴にいって、私はあっという間に波にさらわれた。
その時の恐怖がなかなか消えずに、私はいまだに水が怖かった。真っ暗な海に投げ出されて、息ができなくて苦しくて、もがいていたあの怖さを忘れる事ができなかった。
「気持ちいいのになぁ〜、もったいないなぁ。
泳ぎ教えてやろうか?」
「遠慮しとく。あっ!アイス売ってるよ!伊織食べていこうよ!」
このあたりに、暖かくなると現れる、おばあさんが売っている屋台のアイスだった。
花の形をしているのが特徴で、昔からあるお馴染みのアイスだった。
「これを食べると夏がくる気がするよな」
「だね!昔から食べてるから、やっぱり売ってると買っちゃうよね」
「真夏だと、すぐ溶けて大変な事になるんだよな」
「そうそう!」
私達はニ人でアイスを食べながら、他愛もない事を話しながら帰った。私は友達と楽しく話すのが久しぶりに感じた、、、。
響の携帯は、事故の時の強い衝撃で壊れてしまって、響がネット上で誰と繋がっていたかはわからなかった。
「でも、響ってSNSはやってなかったし、危機管理能力が凄かったから、ネットで知り合った人と簡単に会ったりはしないような気がするんだよね?しかも私に言ったんだよ『詩歌には好きな人がいる事は言わないで』って」
わざわざ口止めをすると言う事は響は、特に私に知られたくなかったって事?
私は少しショックを受けていた。
「だから、私はてっきり詩歌の知っている人だから恥ずかしくて知られたくないのかと思ってたんだよね?」
「全然見当がつかないな、、、」
「でも、響の片想いだったと思うんだよ。なんか変な事言ってたの『私は好きだけど、相手は私を憎んでいるから』って」
さっぱり意味がわからなかった。響が好きな相手に憎まれているなんて、そんな事があるだろうか?
「私、響とあんなに一緒にいたのにちっとも響の事わかっていなかったのかな、、、」
「う〜ん。でも、初恋だから自分の胸にだけ留めておきたかったのかもよ?叶わない恋なら余計に、誰にも知られずにひっそり思いたかったのかも」
美菜子の言う事は、何となく理解はできたが、全部が腑に落ちるわけでもなかった。
響は自分の思いを伝えられずに、死んでしまったのだろうか、、、?
そして、私にも言えなかった本音をその人には話せていたのかと思うと、馬鹿みたいに軽い嫉妬を覚えた。
「詩歌!そろそろ帰ろうぜ!」
他の吹奏楽部の人に感想を聞いていた、伊織が私に声をかけてきた。
私は美菜子にお礼を言って、伊織と一緒に公会堂をあとにした。
帰り道、海沿いの高台を歩いているとウミネコ島が見えていた。そう言えば、伊織はウミネコ島が好きだと言っていた事を思い出した。
ウミネコ島は観光船で行けるようになっていて、今日は大勢の観光客が船に乗ってウミネコに餌をやっていた。
「いい天気だな!あとニヶ月もしたら、そこのビーチは人でいっぱいになるだろうな?」
伊織が言ったのは、あの観覧車のある遊園地から続いている浜辺の事だった。
「そうだね。私は水怖いから行かないけど」
「だっせぇな、カナヅチなの?」
「うるさいな!水だけはダメなんだよ。小さい時に海で溺れてそれ以来、怖くて足もつけられないの」
あれは、本当に小さい時だった。まだ幼稚園くらいの時に、家族で海水浴にいって、私はあっという間に波にさらわれた。
その時の恐怖がなかなか消えずに、私はいまだに水が怖かった。真っ暗な海に投げ出されて、息ができなくて苦しくて、もがいていたあの怖さを忘れる事ができなかった。
「気持ちいいのになぁ〜、もったいないなぁ。
泳ぎ教えてやろうか?」
「遠慮しとく。あっ!アイス売ってるよ!伊織食べていこうよ!」
このあたりに、暖かくなると現れる、おばあさんが売っている屋台のアイスだった。
花の形をしているのが特徴で、昔からあるお馴染みのアイスだった。
「これを食べると夏がくる気がするよな」
「だね!昔から食べてるから、やっぱり売ってると買っちゃうよね」
「真夏だと、すぐ溶けて大変な事になるんだよな」
「そうそう!」
私達はニ人でアイスを食べながら、他愛もない事を話しながら帰った。私は友達と楽しく話すのが久しぶりに感じた、、、。



