「……達樹」

「っ⁉」



 目を見開く、達樹。そんな達樹を見て思わず笑みがこぼれる。



「私も。達樹と一緒に暮らしたい」



 大好きな達樹となら、これからどんなことでも乗り越えていけそうな気がする。



「美優の両親には、いつ挨拶に行けばいいかな?」

「えっ」

「ベッドは買った方がいいよね。ダブルベッドでいいかな?」

「えっと」

「あっ。住むなら新しいアパート借りる? どっちかのアパートにする? 美優のアパートは猫飼っても大丈夫なところ?」



 ふふっ。

 込み上げてくる笑いを抑えきれなくなる。



「気が早いんだから」

「だって、楽しみすぎて」



 そんなに一気に質問したら、ムードもなにもない。もっと、甘い空気に浸らせてよ、って思う。だけど、達樹とだから、この時間も愛しく思える。



「ねえ、美優」

「ん?」

「明日、美優も仕事休みだったよね?」

「うん。そうだよ」

「今日、うちに泊まっていかない?」

「えっ」



 今日はまだ終わらない予感。