「あれ。そういえばリノちゃんの姿が見えない……」
「リノは人見知りだから。慣れてくればそのうち出てくるよ」
「隠れているってことですか?」
「そう。布団の中にでもいるんじゃないかな」
布団の中にリノちゃんが! 思わず後ろに置かれているベッドを見る。たたまれた布団の一部がたしかにこんもりしている。あそこにリノちゃんがいるんだ……!
猫とは今まで触れてこなかったけれど、近くにリノちゃんがいると思うとなんだか嬉しい。癒しの空気が流れているような気がする。触り方も抱き方も分からない猫初心者だけど、早くリノちゃんとご対面したいなって思う。あわよくば抱っこしたい……。
「麦茶、どうぞ」
「あ、ありがとうございます!」
テーブルの上に置かれた二つのマグカップ。達樹さんはいつも、このマグカップで麦茶とかを飲んでいるのかな。なにも描かれていないシンプルな白のマグカップ。こういうシンプルなものが好きなのかな? 達樹さんの好きなものをもっとたくさん知りたいな、って思う。
「俺、オムライス作ってくるね」
「なにか手伝いましょうか?」
「ううん。座ってていいよ」
「リノは人見知りだから。慣れてくればそのうち出てくるよ」
「隠れているってことですか?」
「そう。布団の中にでもいるんじゃないかな」
布団の中にリノちゃんが! 思わず後ろに置かれているベッドを見る。たたまれた布団の一部がたしかにこんもりしている。あそこにリノちゃんがいるんだ……!
猫とは今まで触れてこなかったけれど、近くにリノちゃんがいると思うとなんだか嬉しい。癒しの空気が流れているような気がする。触り方も抱き方も分からない猫初心者だけど、早くリノちゃんとご対面したいなって思う。あわよくば抱っこしたい……。
「麦茶、どうぞ」
「あ、ありがとうございます!」
テーブルの上に置かれた二つのマグカップ。達樹さんはいつも、このマグカップで麦茶とかを飲んでいるのかな。なにも描かれていないシンプルな白のマグカップ。こういうシンプルなものが好きなのかな? 達樹さんの好きなものをもっとたくさん知りたいな、って思う。
「俺、オムライス作ってくるね」
「なにか手伝いましょうか?」
「ううん。座ってていいよ」



