「着いたよ」
達樹さんとおしゃべりをしていると楽しくて、時間の流れが早く感じる。気づけば目的のショッピングモールに着いていた。
「運転ありがとうございます。お疲れ様でした」
「どういたしまして。美優さんを乗せているから、ちょっと緊張したけど」
そう言って、そっぽを向く達樹さん。その頬は少し赤く染まっているように見えた。
……可愛い。照れ隠しなのか、口元を手で覆っている姿が可愛い。隠しきれていない頬の赤さも可愛く見える。
しかも、私を乗せているから……って。嫌でもうぬぼれてしまう。達樹さんのその言葉の意味が、「車内で私と二人きりだから緊張した」って意味だったら嬉しいのに。
期待しちゃう。でも、期待したくない。
私は、そんな自分の気持ちを振り払おうと、車のドアに手をかけた。
「行きましょうか」
「あっ。ちょっと待って」
突然掴まれた右腕。びっくりする私を、達樹さんは真剣な目で見つめていた。私はドアにかけていた手を下ろす。助手席に座りなおす私から、達樹さんの手がそっと離れた。
達樹さんとおしゃべりをしていると楽しくて、時間の流れが早く感じる。気づけば目的のショッピングモールに着いていた。
「運転ありがとうございます。お疲れ様でした」
「どういたしまして。美優さんを乗せているから、ちょっと緊張したけど」
そう言って、そっぽを向く達樹さん。その頬は少し赤く染まっているように見えた。
……可愛い。照れ隠しなのか、口元を手で覆っている姿が可愛い。隠しきれていない頬の赤さも可愛く見える。
しかも、私を乗せているから……って。嫌でもうぬぼれてしまう。達樹さんのその言葉の意味が、「車内で私と二人きりだから緊張した」って意味だったら嬉しいのに。
期待しちゃう。でも、期待したくない。
私は、そんな自分の気持ちを振り払おうと、車のドアに手をかけた。
「行きましょうか」
「あっ。ちょっと待って」
突然掴まれた右腕。びっくりする私を、達樹さんは真剣な目で見つめていた。私はドアにかけていた手を下ろす。助手席に座りなおす私から、達樹さんの手がそっと離れた。



