「美優さん? 具合悪い? 大丈夫?」
「え、あっ。はい、大丈夫ですっ」
「それならよかった。俺の考え、重たかったかなって。……って、そう聞いちゃうところが重いよね」
ははっ、と笑う達樹さん。少しだけ、車内の空気が暗くなったような気がした。
「重いって思わないです。むしろ、達樹さんの考え、素敵だなって思っていました」
「そう、かな」
「そうですよ! 達樹さんの彼女になる人は、幸せだろうなって。だって、出会う前から愛されているみたいで、未来の彼女さんが羨ましいですよ! 達樹さんの考えが、たとえ重いとしても、それは愛の深さです! 愛は深ければ深いだけ幸せですよ! 多分!」
ハッとしてから気づいた。私、熱く語りすぎてしまったかも。しかもなんて言った? 「未来の彼女さんが羨ましい」って言ったよね……。それって、私は達樹さんのことを好きです、って言っているようなものじゃない! 恥ずかしい。穴が入ったら入りたいとは、このことかもしれない。
「え、あっ。はい、大丈夫ですっ」
「それならよかった。俺の考え、重たかったかなって。……って、そう聞いちゃうところが重いよね」
ははっ、と笑う達樹さん。少しだけ、車内の空気が暗くなったような気がした。
「重いって思わないです。むしろ、達樹さんの考え、素敵だなって思っていました」
「そう、かな」
「そうですよ! 達樹さんの彼女になる人は、幸せだろうなって。だって、出会う前から愛されているみたいで、未来の彼女さんが羨ましいですよ! 達樹さんの考えが、たとえ重いとしても、それは愛の深さです! 愛は深ければ深いだけ幸せですよ! 多分!」
ハッとしてから気づいた。私、熱く語りすぎてしまったかも。しかもなんて言った? 「未来の彼女さんが羨ましい」って言ったよね……。それって、私は達樹さんのことを好きです、って言っているようなものじゃない! 恥ずかしい。穴が入ったら入りたいとは、このことかもしれない。



