覚悟を決めたティアに、料理人と侍女は一瞬目を見張ったが、すぐさま深々と頭を下げた。

「「「ありがとうございます!!」」」
(ぎゃ、耳が……)

 彼らの勢いに完全に押されつつも決めたからにはやってやる。とティアはごくりと唾を飲み込んだのだった。