【アオイ・ベロノゴフ】

力の名前:聖花の恩寵(せいかのおんちょう)
属性:光・生命
説明:
葵は「癒し」と「再生」の力を持つ特別な存在。
彼女の手が触れたものは、傷や病が癒されるだけでなく、枯れた花や荒れた大地すら蘇らせることができる。心の傷にも作用し、苦しみを和らげる力を秘めている。
この力はハルフェリア王国でも非常に珍しく、かつて王国に繁栄をもたらした「聖女」の力に酷似しているため、葵はやがて「聖女の転生」と噂されるようになる。








【カイン・ベロノゴフ】

力の名前:烈火の守護(れっかのしゅご)
属性:炎・防御
説明:
カインは圧倒的な「炎」の魔法使いであり、かつ「守護の盾」を生み出す能力を持っている。
彼は自身の生命力を魔力に変換して、周囲に結界を張り、大切な者を守ることができる。そのため、カインが本気で戦うと、自分の命を削る危険な力となる。








【ケイト・ベロノゴフ(カインの母)】

力の名前:月光の導き(げっこうのみちびき)
属性:水・精神
説明:
穏やかな水の魔法を使い、特に「心を静める」力に長けている。
疲弊した精神を癒すことができ、葵の不安定な心を何度も救う存在となる。夢を通じて未来の兆しを読み取る「夢見(ゆめみ)」の力も持つ。




【アーク・ベロノゴフ(カインの父)】

力の名前:大地の誓約(だいちのせいやく)
属性:土・力
説明:
王国でも有名な剛腕の騎士。地面を操る魔法を使い、戦闘では地割れや壁を作り出す。
普段は寡黙だが、その存在自体が家族の「支え」となっている。




【エディ・ベロノゴフ(カインの弟)】

力の名前:風纏い(かざまとい)
属性:風・速度
説明:
素早い身のこなしと、空気を操る小さな魔法を使う。兄のカインを尊敬していて、戦いではサポート役に回ることが多い。明るく葵に懐いている。


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【エミル・ベロノゴフ(カインの妹)】

力の名前:翠雨の唄(すいうのうた)
属性:植物・音
説明:
歌声に魔力が宿り、植物を操ったり、周囲の魔力を和らげることができる。
まだ力は未熟だが、感情が高まると無意識に奇跡を起こす。葵とは姉妹のように仲良くなっていく。

【母・ケイトの正体と役割】

ケイトは表向きには“普通の母親”だったが──
実は彼女もまた、「聖域の巫女」と呼ばれる血筋の末裔(まつえい)であり、異世界と現実世界をつなぐ“門”の管理者だった。

葵が異世界に召喚されたのは偶然ではなかった。
彼女が“選ばれた”のは、ケイトの血を受け継いでいたからに他ならない。



【記憶の断片:葵の幼少期】

「アオイ、あなたが大きくなったら……いつか、誰かを守る時が来るわ。怖がらなくていいの。あなたは、強い子だから」

あのときの母の言葉が、今、葵の中で意味を持つ。



【異世界での再会】

終盤、葵が記憶の聖域を訪れた際、そこに現れたのは──
幼いころと変わらぬ優しい笑みを浮かべたケイトの魂の影だった。

「あなたがここまで来てくれて、母さんは嬉しいわ。これは、私が残した最後の祈り──“あなたのために封じた、真実の鍵”」

ケイトはかつて、黒の教団から聖女の記憶を守るため、自ら“鍵”となり、大いなる力を封印していた。


【ケイトの真実】

・ケイトも異世界からの“帰還者”であり、かつて聖女候補だった。
・愛する人(=カイル、つまりカインの前世)を守るため、自ら力を封じ現実世界に戻った。
・葵を産んだのは、“未来の聖女”をこの世に送り出す使命のため。
・最期には自らの魂を祭壇に宿し、葵に力と記憶を託した。