俺が勝手に遠ざけて無視をして、距離を作ってしまったんだから。

たった一人の幼なじみだというのに。


「嫌なことは嫌って言っていいんだよね?じゃあ、もう私に冷たくするのは禁止です!幼なじみに無視されるのってすごく悲しいんだからね?」

「…悪かったな」


花楓は「仕方ないなぁ」と嬉しそうに笑っていた。


その笑顔を見ながら、ふとオトのあどけない無邪気な笑顔を思い出す。

あいつは今頃、どこで何をしてるんだろうな…。

少し変わることができた俺を褒めてくれるかな。