一日二十四時間ってきまりは一体いつ、誰が作ったのだろう。

一日なんて一分、いや一秒で終わればいい。

瞬きをしている間に一日がどんどん過ぎ去っていき、時間なんて早く回って俺の死ぬその時が少しでも早く来ればいい。

朝も夜もいらない。

この世界から早く消えてなくなってしまいたい…。


「おい、また先生から学校での態度について非常に困っていると連絡が来たぞ。いい加減にしてくれ。忙しいのに俺の手を煩わせるなよ」


あくびをしながらリビングに下りていくと、運悪くちょうど玄関に向かおうとリビングから出てきた父親と鉢合わせてしまう。


「…は?おまえに関係ねぇだろ。放っておけよ」

「なんだ、親に向かってその言い方は…!全く、いつまでそんなんなんだおまえは…」


“そんなん”

親に口答えをして、外ではよそ様に迷惑をかけているこんな息子を指しているのだろう。


「…うるせぇな。一丁前に親面してんじゃねぇぞ。こんな息子が生まれてくるってわかってたら、母さんに生まないでくれって頼めたのにな。残念だった…」


な、と言い終わるよりも先に、パンっと頰を叩かれ突然のことに思わず口の中を切ってしまう。