======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウエイトレス。
物部栞・・・満百合の母。
草薙あきら・・・元EITO隊員。アマチュア発明家。
久保田嘉三・・・健太郎の大叔父。警視庁管理官。
久保田誠・・・健太郎の父。警視庁警部補。
久保田あつこ・・・健太郎の母。
愛宕みちる・・・悦司の母。EITO副隊長。
愛宕寛治・・・悦司の父。丸髷署警部。
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後4時。喫茶店アテロゴ。
配達から帰った辰巳が、物部に報告した。
「マスター。モール外の公園の側溝に子供が迷い込んで、大騒ぎしているみたいです。」
ゲリラ豪雨の為の避難でやってきたミラクル9は、すぐ行動を起こした。
「待ちなさい!!行くなとは言わないわ。満百合、奥に案内して。雨合羽着て行きなさい。」と、栞が言った。
栞が、予めこういう場合に供えて、10着用意してあった。
「前の事件の時、ちゃんと囲いしてあったのに。」と、物部は呟いた。
モール公園外の側溝。道路脇の側溝と違い、雑に作られている。
先日、入口に網戸をはめ込んだ筈だが・・・。
「私、行く。」「私も。いいでしょ、警部。」
「気をつけてな。」
未玖と千香乃は小柄だ。
暫く行くと、千香乃が引き返してきた。
「健太郎くん。何か鉄線みたいなのがある。服がひっかかる。」
愛宕が、交番に電話して、ペンチとニッパを持って来た。
健太郎が、簡略に使い方を教えた。
千香乃と未玖が、小さな女の子を連れて帰って来た。
「よくやった、ミラクル9。念の為、病院に運ぶ。君らは、すぐに着替えた方がいい。」
アテロゴに帰ると、着替えを用意した栞と泰子が、てきぱきと着替えさせた。
2日後。
外国人の子供達がやってきた。
「捜し物なら、もうないよ。警察が押収したから。」
外国人の子供達は、ナイフを持って襲いかかって来た。
健太郎達は、持っているヘッドホンを被った。
モスキート音に、外国人の子供達はしゃがみこんだ。
「久しぶりに使ったけど、効果抜群だね。」と、草薙がラジカセを持ってやってきた。
午後7時。愛宕家。
「じゃあ、悦司の柔道は繰り出す暇が無かったね。」
みちるは、悦司に頬ずりしながら言った。
「今日は、お前の好きな『筍ごはん』だ。たんとお食べ。」
午後7時。久保田家。
「あの外国人の子供達は、強制送還になるな。麻薬所持していたし。」と久保田嘉三は言った。
「鉄線は、所謂トラップの積もりだったんだろう。」と、久保田誠が言った。
「やはり、封鎖した方が良さそうね。最近また、子供の誘拐も流行っているし。子供から目を離すなって言っても、暢気な親もいるし。モールの買い物客は隙だらけ。なあに、健太郎。」
「母ちゃん、ステキだな、って思って。」
「今頃?遅いよ。」
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。母親が病院の事務員をしている。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
辰巳泰子・・・アテロゴのウエイトレス。
物部栞・・・満百合の母。
草薙あきら・・・元EITO隊員。アマチュア発明家。
久保田嘉三・・・健太郎の大叔父。警視庁管理官。
久保田誠・・・健太郎の父。警視庁警部補。
久保田あつこ・・・健太郎の母。
愛宕みちる・・・悦司の母。EITO副隊長。
愛宕寛治・・・悦司の父。丸髷署警部。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後4時。喫茶店アテロゴ。
配達から帰った辰巳が、物部に報告した。
「マスター。モール外の公園の側溝に子供が迷い込んで、大騒ぎしているみたいです。」
ゲリラ豪雨の為の避難でやってきたミラクル9は、すぐ行動を起こした。
「待ちなさい!!行くなとは言わないわ。満百合、奥に案内して。雨合羽着て行きなさい。」と、栞が言った。
栞が、予めこういう場合に供えて、10着用意してあった。
「前の事件の時、ちゃんと囲いしてあったのに。」と、物部は呟いた。
モール公園外の側溝。道路脇の側溝と違い、雑に作られている。
先日、入口に網戸をはめ込んだ筈だが・・・。
「私、行く。」「私も。いいでしょ、警部。」
「気をつけてな。」
未玖と千香乃は小柄だ。
暫く行くと、千香乃が引き返してきた。
「健太郎くん。何か鉄線みたいなのがある。服がひっかかる。」
愛宕が、交番に電話して、ペンチとニッパを持って来た。
健太郎が、簡略に使い方を教えた。
千香乃と未玖が、小さな女の子を連れて帰って来た。
「よくやった、ミラクル9。念の為、病院に運ぶ。君らは、すぐに着替えた方がいい。」
アテロゴに帰ると、着替えを用意した栞と泰子が、てきぱきと着替えさせた。
2日後。
外国人の子供達がやってきた。
「捜し物なら、もうないよ。警察が押収したから。」
外国人の子供達は、ナイフを持って襲いかかって来た。
健太郎達は、持っているヘッドホンを被った。
モスキート音に、外国人の子供達はしゃがみこんだ。
「久しぶりに使ったけど、効果抜群だね。」と、草薙がラジカセを持ってやってきた。
午後7時。愛宕家。
「じゃあ、悦司の柔道は繰り出す暇が無かったね。」
みちるは、悦司に頬ずりしながら言った。
「今日は、お前の好きな『筍ごはん』だ。たんとお食べ。」
午後7時。久保田家。
「あの外国人の子供達は、強制送還になるな。麻薬所持していたし。」と久保田嘉三は言った。
「鉄線は、所謂トラップの積もりだったんだろう。」と、久保田誠が言った。
「やはり、封鎖した方が良さそうね。最近また、子供の誘拐も流行っているし。子供から目を離すなって言っても、暢気な親もいるし。モールの買い物客は隙だらけ。なあに、健太郎。」
「母ちゃん、ステキだな、って思って。」
「今頃?遅いよ。」
―完―


