======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・喫茶店アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
伝説の人・・・???
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
※ラクロス (英語: Lacrosse) は、クロスと呼ばれる先に網の付いたスティックを用いて直径6cm・重さ150gの硬質ゴム製のボールを奪い合い、相手陣のゴールに入れることで得点を競う球技の一種。漢字で棒網球(ぼうもうきゅう)または袋球(たいきゅう)と表記される。歴史や諸説はあるが、基本的にはカナダの国技とされている。ラクロスは他のスポーツには見られないほど男女の種目によりルール(用具やグラウンドサイズなども含む)が大きく異なるという特徴がある
午後1時。モールとは少し離れたスーパー。
ゴールデンウィークに新装開店ということで、大変賑わっていた。
しかも、今日は連休最終日だ。
「あんたらが邪魔なんだよ。」
「邪魔なのは、あんたらだよ。」
「どっちも邪魔なんだよ、表出てやれよ。」
行為は仲裁だが、言葉遣いが荒い。
美和子は、他の連中より頭一つ大きいから目立つ。
警備員がどやどややってきて、全員連れて行こうとした。
「だめだよ、誰でもいいから連れて行くなんて、大人のやることじゃない。」
そう発言したのは、実は普段泣き虫の満百合だった。
後からやってきた、ミラクル9。
「どうした?満百合。」
「健太郎君。このオジサン達が、美和子まで連れて行こうとしたの。喧嘩してたのは、こっちとこっちのグループの子。着ている服が違うじゃないの。」
「美和子。本当か。」「本当よ。未来の夫に恥はかかせない。」と、おさむを見ながら言った。
「満百合ちゃんの言う通り、こっちのグループとこっちのグループはユニフォームが違う。皆、何かのスポーツやっているんだよね。じゃあ、スポーツマンシップって聞いたことあるよね。」と、おさむがといかけると、片方のリーダーらしき女の子が「正々堂々と勝負を争う、スポーツマンにふさわしい態度や精神。相手を尊重し、ルールを守り、全力を尽くす、だよな。」と言った。
「店に迷惑かけたのは事実だ。取り敢えず、みんなで謝ろう。それでいいな、たか子。」
2つのグループは、息ぴったりに「大きな声で口論して、通行の邪魔をして申し訳ありませんでした。私達は、スポーツマンシップに乗っ取り、正々堂々とスポーツで白黒つけます。ごめんなさい。」と言った。
おさむは思わず拍手をした。美和子が拍手をした。ミラクル9が拍手し、買い物客全員が大きな拍手をした。
午後4時。喫茶店アテロゴ。
「褒めてやってね、マスター。」と、おさむは物部に言った。
「当然、褒めるさ。よくやった。」「え?納めたのは美和子よ、パパ。」と、満百合が言い、「パパは満百合の勇気ある発言を褒めたのよ。」と栞が口を挟んだ。
「美和子もグループ作っているらしい。ミューズ6ってグループ。」
「詳しいな、おさむ。やはり本命は美和子か?」「いや、両方と文通している。メールでだけど。約束だから。」
「マスター。まだ『抗争』は終ってないんですよ。」と辰巳が言った。
「そか、で、何だ、スポーツって。」「ラクロス」健太郎が短く応えた。
「ラクロスって10人だろ?ミューズ6の6はタダの数字か?」
「まだ、募集中。いんじゃない。美和子には美和子のやり方があるだろうし。」と、珍しく悦司が悟った言い方をした。
「ひょっとしたら、言い争っていた、2つのグループって?」と辰巳が振ると、「そう。2つのサポーターのグループ。熱狂的なファンだね。美和子ちゃんは、それに気が付いたんじゃないかな。」と、後からやってきた、藤堂が言った。
「流石、ミラクル9顧問。紅茶で良かったですか?」と、物部は藤堂に尋ねた。
実は、私も、遠目で見てたの。大事になりそうだな、って思っていたら、健太郎君達が駆けつけて。」
「今は、色んなスポーツが出来ていいね。スポーツやっちゃいけない時代もあったからね。」そう言って、勘定を済ませて、出て行った紳士がいた。
1人だけ気づいた継男が言った。
「伝説が、帰っちゃった。」「伝説って帰るの?」と、良が言い、皆が笑い出した。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・喫茶店アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
伝説の人・・・???
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
※ラクロス (英語: Lacrosse) は、クロスと呼ばれる先に網の付いたスティックを用いて直径6cm・重さ150gの硬質ゴム製のボールを奪い合い、相手陣のゴールに入れることで得点を競う球技の一種。漢字で棒網球(ぼうもうきゅう)または袋球(たいきゅう)と表記される。歴史や諸説はあるが、基本的にはカナダの国技とされている。ラクロスは他のスポーツには見られないほど男女の種目によりルール(用具やグラウンドサイズなども含む)が大きく異なるという特徴がある
午後1時。モールとは少し離れたスーパー。
ゴールデンウィークに新装開店ということで、大変賑わっていた。
しかも、今日は連休最終日だ。
「あんたらが邪魔なんだよ。」
「邪魔なのは、あんたらだよ。」
「どっちも邪魔なんだよ、表出てやれよ。」
行為は仲裁だが、言葉遣いが荒い。
美和子は、他の連中より頭一つ大きいから目立つ。
警備員がどやどややってきて、全員連れて行こうとした。
「だめだよ、誰でもいいから連れて行くなんて、大人のやることじゃない。」
そう発言したのは、実は普段泣き虫の満百合だった。
後からやってきた、ミラクル9。
「どうした?満百合。」
「健太郎君。このオジサン達が、美和子まで連れて行こうとしたの。喧嘩してたのは、こっちとこっちのグループの子。着ている服が違うじゃないの。」
「美和子。本当か。」「本当よ。未来の夫に恥はかかせない。」と、おさむを見ながら言った。
「満百合ちゃんの言う通り、こっちのグループとこっちのグループはユニフォームが違う。皆、何かのスポーツやっているんだよね。じゃあ、スポーツマンシップって聞いたことあるよね。」と、おさむがといかけると、片方のリーダーらしき女の子が「正々堂々と勝負を争う、スポーツマンにふさわしい態度や精神。相手を尊重し、ルールを守り、全力を尽くす、だよな。」と言った。
「店に迷惑かけたのは事実だ。取り敢えず、みんなで謝ろう。それでいいな、たか子。」
2つのグループは、息ぴったりに「大きな声で口論して、通行の邪魔をして申し訳ありませんでした。私達は、スポーツマンシップに乗っ取り、正々堂々とスポーツで白黒つけます。ごめんなさい。」と言った。
おさむは思わず拍手をした。美和子が拍手をした。ミラクル9が拍手し、買い物客全員が大きな拍手をした。
午後4時。喫茶店アテロゴ。
「褒めてやってね、マスター。」と、おさむは物部に言った。
「当然、褒めるさ。よくやった。」「え?納めたのは美和子よ、パパ。」と、満百合が言い、「パパは満百合の勇気ある発言を褒めたのよ。」と栞が口を挟んだ。
「美和子もグループ作っているらしい。ミューズ6ってグループ。」
「詳しいな、おさむ。やはり本命は美和子か?」「いや、両方と文通している。メールでだけど。約束だから。」
「マスター。まだ『抗争』は終ってないんですよ。」と辰巳が言った。
「そか、で、何だ、スポーツって。」「ラクロス」健太郎が短く応えた。
「ラクロスって10人だろ?ミューズ6の6はタダの数字か?」
「まだ、募集中。いんじゃない。美和子には美和子のやり方があるだろうし。」と、珍しく悦司が悟った言い方をした。
「ひょっとしたら、言い争っていた、2つのグループって?」と辰巳が振ると、「そう。2つのサポーターのグループ。熱狂的なファンだね。美和子ちゃんは、それに気が付いたんじゃないかな。」と、後からやってきた、藤堂が言った。
「流石、ミラクル9顧問。紅茶で良かったですか?」と、物部は藤堂に尋ねた。
実は、私も、遠目で見てたの。大事になりそうだな、って思っていたら、健太郎君達が駆けつけて。」
「今は、色んなスポーツが出来ていいね。スポーツやっちゃいけない時代もあったからね。」そう言って、勘定を済ませて、出て行った紳士がいた。
1人だけ気づいた継男が言った。
「伝説が、帰っちゃった。」「伝説って帰るの?」と、良が言い、皆が笑い出した。
―完―


