「なんで知ってたなら教えてくれなかったんだよ?」
「えーだって俺も結構本気で灯ちゃんの事好きだったから、なんか悔しかったし。それにお前茜先輩しか眼中なかったじゃん」
そう言われてしまえばそうだった。俺がずっと自分で選んできたんだから、今涼太にどうこう言っても仕方のない話しだった。
「佳月、ちゃんと伝えてやれよ。灯ちゃん、ずっと茜先輩とお前の事側で見ながら辛い思いしてたぞ?他に好きな人作ったら?って言ったら
"運命だから"って」
「運命、、、?」
「運命って信じたいって」
どういう意味だ?なんで水上はそんな事を言ったんだろう。考えてもさっぱり意味がわからなかった。やっぱり俺の頭はカラカラ音がしてるのかもしれない。
午後の授業が始まっても俺はぼーっと水上の後ろ姿を眺めていた。心は既に決まっていた。
もし、水上の気持ちが変わっていても、俺は自分の思いを伝えたい。このままただのクラスメイトになるなんて嫌だった。
これから先も、水上の一番側で一緒にいたいと強く願っていた。
部活中も、そわそわしながら何とかトレーニングを終えた。茜先輩はやっぱり少し元気がなさそうで胸が痛かったが、もう自分の気持ちに気づいてしまったから仕方なかった。
この罪悪感は自分が抱えていかなければならないものだと思った。部活が終わって、皆んなが部室を出た後、俺は水上を探したが見当たらなかった。バス停にも教室にもいなかった。
校門の前で由香ちゃんの姿を見つけたので、話しかけた。
「由香ちゃん!水上何処いったか知ってる?」
俺が走りながら駆け寄ると、由香ちゃんが屋内プールの方を指差した。
「灯ならプールにいると思うよ。棚の掃除してから帰るって。最近バス遅らせてるみたいで、どっか掃除してから帰るんだよね」
(俺と同じバスに乗らない為に。わざわざそんな事してたのか、、、)
「ありがとう!」俺は由香ちゃんにお礼を言うとプールに戻った。三月に入っていたが、今日も真冬のように寒かった。外から屋内プールに入ると暖房が効いていて、少しむわっとした空気が塩素の匂いと一緒に漂っていた。
プールサイドで水上が一人でビート板の棚を拭いていた。俺はあがった息を少し整えた。
走っていたからじゃなくて、動悸が激しく止まらなかった。
「えーだって俺も結構本気で灯ちゃんの事好きだったから、なんか悔しかったし。それにお前茜先輩しか眼中なかったじゃん」
そう言われてしまえばそうだった。俺がずっと自分で選んできたんだから、今涼太にどうこう言っても仕方のない話しだった。
「佳月、ちゃんと伝えてやれよ。灯ちゃん、ずっと茜先輩とお前の事側で見ながら辛い思いしてたぞ?他に好きな人作ったら?って言ったら
"運命だから"って」
「運命、、、?」
「運命って信じたいって」
どういう意味だ?なんで水上はそんな事を言ったんだろう。考えてもさっぱり意味がわからなかった。やっぱり俺の頭はカラカラ音がしてるのかもしれない。
午後の授業が始まっても俺はぼーっと水上の後ろ姿を眺めていた。心は既に決まっていた。
もし、水上の気持ちが変わっていても、俺は自分の思いを伝えたい。このままただのクラスメイトになるなんて嫌だった。
これから先も、水上の一番側で一緒にいたいと強く願っていた。
部活中も、そわそわしながら何とかトレーニングを終えた。茜先輩はやっぱり少し元気がなさそうで胸が痛かったが、もう自分の気持ちに気づいてしまったから仕方なかった。
この罪悪感は自分が抱えていかなければならないものだと思った。部活が終わって、皆んなが部室を出た後、俺は水上を探したが見当たらなかった。バス停にも教室にもいなかった。
校門の前で由香ちゃんの姿を見つけたので、話しかけた。
「由香ちゃん!水上何処いったか知ってる?」
俺が走りながら駆け寄ると、由香ちゃんが屋内プールの方を指差した。
「灯ならプールにいると思うよ。棚の掃除してから帰るって。最近バス遅らせてるみたいで、どっか掃除してから帰るんだよね」
(俺と同じバスに乗らない為に。わざわざそんな事してたのか、、、)
「ありがとう!」俺は由香ちゃんにお礼を言うとプールに戻った。三月に入っていたが、今日も真冬のように寒かった。外から屋内プールに入ると暖房が効いていて、少しむわっとした空気が塩素の匂いと一緒に漂っていた。
プールサイドで水上が一人でビート板の棚を拭いていた。俺はあがった息を少し整えた。
走っていたからじゃなくて、動悸が激しく止まらなかった。



