花火大会当日、俺は夕方水上と待ち合わせをしていた。お囃子の音が鳴って、提灯に灯りがともされ、すっかり会場は祭りの雰囲気になっていた。
屋台が立ち並ぶグラウンドには既に、沢山の人で溢れていて、美味しそうな匂いをさせている人気の屋台には、行列が出来ていた。
「成瀬君!」名前を呼ばれて振り返ると、浴衣を着た水上が立っていた。紺色の浴衣を着て、髪の毛をアップにしている、水上を見て俺はドキッとした。
「どうしたの?何か怒ってる?私また遅刻した?今日はそんな事ないはず、、、」
水上は、俺が黙っていたので怒っているのかと勘違いしたらしく、腕時計で時間を確認した。
「怒ってねーよ」 俺がそう言うと、水上が少し考えて笑い出した。
「そっかぁ。私の浴衣姿が余りにも綺麗過ぎて、言葉に出なかったかぁ。そうだよね、美しすぎるもんね」
「はあ?そんなわけないだろ」
「照れるなって」
「照れてねーし!」俺が反論しても、水上は楽しそうに笑っていた。けれど、本音を言えば今日の水上は綺麗だった。いつものお転婆の感じじゃなく、大人っぽく見えたし、俺の知っている水上じゃないみたいだった。
「成瀬君!何か食べよう!お腹ペコペコだよ」
俺達は、グラウンドの屋台に行ってご飯を食べた。唐揚げや、焼きそばを食べた後、水上が金魚すくいをやりたいと言い出した。
「私、金魚すくいだけには、人生かけてるから」
「何それ?あんなの、そんなにとれるもんじゃないだろ?」
また水上がいつものごとく、わけのわからない事を言い出した。
「私は最高で十匹とった事がある」
「十匹?無理だろ!とれても、三〜四匹だよ」
「本当だって、今日はその記録を打ち破りにきたの」
「嘘だろ?そんな上手いの?」
水上は、屋台の金魚すくいの店を全てまわってポイを確認していた。
「一番重要なのは、ポイの和紙の厚さなんだよ。通常は五号の和紙を使うんだけど、お店によっては、六号とか七号を使ってるから要注意だよ。ほら見て、あそのこダンボール六号って書いてある。こういう店はダメ!避けないと、四号のお店があれば超ラッキー」
一体、俺達は祭りで何をやっているんだか
わからなくなってきたが、水上が一番条件のいいと思われる店を見つけて、そこでやる事になった。
「はい。成瀬君もやってみて」
水上が俺にポイを渡してくる。
「俺もやんの?金魚いらないけど」
「そんなつまらない事言わないよ!はい!やってみて!」
俺は仕方なく、やってみたが、一匹も取れずに、すぐにポイが破れた。
「あーあ。成瀬君、なってないよ」
「何がだよ!俺、やった事ないから」
「ちょっと見てなさい」水上は、自信満々にポイを握ると、くるくるし始めた。
屋台が立ち並ぶグラウンドには既に、沢山の人で溢れていて、美味しそうな匂いをさせている人気の屋台には、行列が出来ていた。
「成瀬君!」名前を呼ばれて振り返ると、浴衣を着た水上が立っていた。紺色の浴衣を着て、髪の毛をアップにしている、水上を見て俺はドキッとした。
「どうしたの?何か怒ってる?私また遅刻した?今日はそんな事ないはず、、、」
水上は、俺が黙っていたので怒っているのかと勘違いしたらしく、腕時計で時間を確認した。
「怒ってねーよ」 俺がそう言うと、水上が少し考えて笑い出した。
「そっかぁ。私の浴衣姿が余りにも綺麗過ぎて、言葉に出なかったかぁ。そうだよね、美しすぎるもんね」
「はあ?そんなわけないだろ」
「照れるなって」
「照れてねーし!」俺が反論しても、水上は楽しそうに笑っていた。けれど、本音を言えば今日の水上は綺麗だった。いつものお転婆の感じじゃなく、大人っぽく見えたし、俺の知っている水上じゃないみたいだった。
「成瀬君!何か食べよう!お腹ペコペコだよ」
俺達は、グラウンドの屋台に行ってご飯を食べた。唐揚げや、焼きそばを食べた後、水上が金魚すくいをやりたいと言い出した。
「私、金魚すくいだけには、人生かけてるから」
「何それ?あんなの、そんなにとれるもんじゃないだろ?」
また水上がいつものごとく、わけのわからない事を言い出した。
「私は最高で十匹とった事がある」
「十匹?無理だろ!とれても、三〜四匹だよ」
「本当だって、今日はその記録を打ち破りにきたの」
「嘘だろ?そんな上手いの?」
水上は、屋台の金魚すくいの店を全てまわってポイを確認していた。
「一番重要なのは、ポイの和紙の厚さなんだよ。通常は五号の和紙を使うんだけど、お店によっては、六号とか七号を使ってるから要注意だよ。ほら見て、あそのこダンボール六号って書いてある。こういう店はダメ!避けないと、四号のお店があれば超ラッキー」
一体、俺達は祭りで何をやっているんだか
わからなくなってきたが、水上が一番条件のいいと思われる店を見つけて、そこでやる事になった。
「はい。成瀬君もやってみて」
水上が俺にポイを渡してくる。
「俺もやんの?金魚いらないけど」
「そんなつまらない事言わないよ!はい!やってみて!」
俺は仕方なく、やってみたが、一匹も取れずに、すぐにポイが破れた。
「あーあ。成瀬君、なってないよ」
「何がだよ!俺、やった事ないから」
「ちょっと見てなさい」水上は、自信満々にポイを握ると、くるくるし始めた。



