玲の入賞が決まったその夜は、早速玲の入賞のパーティーを開いた。
熊さんと俺で玲の好きな料理を作って、カブさんとイゾンでケーキ屋さんにケーキを買いに行ってもらった。
玲は海鮮が大好物なので、今日の夕飯は海鮮だらけになった。
熊さんは最後に寿司までにぎり始めた。
それが職人顔負けのレベルで、店でも出せるんじゃないかと思った。
俺は、本当は玲にお祝いのプレゼントをあげようかと考えていた。
ちょっとしたアクセサリーとか何でも、玲は喜んでくれそうだと思ったが、俺が今持っているお金は全て綾さんがくれたお金だった。
このお金で玲にプレゼントを買うのは、何か違う気がしていた。
彼女にプレゼントも買えない自分が不甲斐なかった。
ホスト時代は、どれだけ女に貢いでもらっても、何にも感じなかった。
むしろもっと金を出せと、頭の中では思っていた。
仕事だったから、仕方なかったとはいえ、今思い返せば、けっこうゲスな事をやっていたと思う。
玲は自分の為にパーティーを開いて貰えて、本当に嬉しそうだった。
熊さんが作った料理はどれも美味しかったし、カブさんとイゾンが買ってきたケーキも美味しかった。
イゾンは相変わらず、バカみたいな事を言って皆んなを笑わせていたし、カブさんもいつものように、調子良くお酒を飲んでいた。
楽しいパーティーの時間はあっと言う間に過ぎていく。
このまま、パーティーが終わるかと思ったその時に玲が突然皆んなの前でこう切り出した。
「私、東京へ行こうと思う」
皆んなが一瞬沈黙した。
熊さんと俺で玲の好きな料理を作って、カブさんとイゾンでケーキ屋さんにケーキを買いに行ってもらった。
玲は海鮮が大好物なので、今日の夕飯は海鮮だらけになった。
熊さんは最後に寿司までにぎり始めた。
それが職人顔負けのレベルで、店でも出せるんじゃないかと思った。
俺は、本当は玲にお祝いのプレゼントをあげようかと考えていた。
ちょっとしたアクセサリーとか何でも、玲は喜んでくれそうだと思ったが、俺が今持っているお金は全て綾さんがくれたお金だった。
このお金で玲にプレゼントを買うのは、何か違う気がしていた。
彼女にプレゼントも買えない自分が不甲斐なかった。
ホスト時代は、どれだけ女に貢いでもらっても、何にも感じなかった。
むしろもっと金を出せと、頭の中では思っていた。
仕事だったから、仕方なかったとはいえ、今思い返せば、けっこうゲスな事をやっていたと思う。
玲は自分の為にパーティーを開いて貰えて、本当に嬉しそうだった。
熊さんが作った料理はどれも美味しかったし、カブさんとイゾンが買ってきたケーキも美味しかった。
イゾンは相変わらず、バカみたいな事を言って皆んなを笑わせていたし、カブさんもいつものように、調子良くお酒を飲んでいた。
楽しいパーティーの時間はあっと言う間に過ぎていく。
このまま、パーティーが終わるかと思ったその時に玲が突然皆んなの前でこう切り出した。
「私、東京へ行こうと思う」
皆んなが一瞬沈黙した。



