そんな事を考えていると、料理は直ぐに完成してしまった。
俺達はダイニングに出来たての料理を運んで、
まだ昼間だけれど、ビールを飲もうと言う事になった。ビールをついでさあ、乾杯をしようとした時、またホテルの電話が鳴った。
皆んなが自然と俺の顔を見る。言いたい事はわかる………。
「先に乾杯しててください………」
俺はそう言って、泣く泣く金色に輝くグラスをテーブルに置いて電話に出る。
後ろから、皆んなの乾杯の声が聞こえる。
「はい。ホテルエ……」
いいかけた所で、予想通りの声が聞こえる。
『シンジー!!!』
「はい。次はなんでしょう?」
『緊張と恥ずかしさで、全然ご飯が喉を通らなかった!!!』
「お前が!?へえ〜恋って凄いな」
『全然お腹が空かないの!自分が何を話してるかもわかんないし!』
「それはいつもだろ?」
『そうなの?そんな事はどうでも良いんだよ!
次行きたい所あるかって聞かれたの!!なんて答えたらいい!?』
「別にお前が行きたい所に行ったらいいだろ?悩む必要ある?」
『だって、どこに行ったらいいの?
全然思いつかないよ!大体この島観光スポットなんて殆どないしさ!おすすめの場所なんてないよ!』
「じゃあ、そう言えばいいじゃん。特にないって」
『だめでしょ!そう言うのはちゃんと答えないと迷惑でしょ?相手も困るじゃん!!』
「そんな事で困らねーだろ。適当にカフェでも入れば?なんかあんだろ、一軒くらい」
『えー、私今コーヒーなんて飲んだら吐きそうだよ……。シンジ助けて……』
「あのさあ、俺今からご飯食べるの。もうビールも注がれて、後は喉に流し込むだけの状態なんだけど、電話切っていい?」
『待ってよー!!!全然アドバイスしてくれてないじゃん!!私がデートしくってもいいの!?』
「別に俺は構わないけど………あっじゃあさ、あの果物の木がある、丘登れば?あそこ見晴らしよくて、なかなか良い雰囲気だったぞ。
決定!あそこ行けよ!」
『そんなんで、楽しんでくれるかなぁ。大丈夫かなぁ』
「好きな相手だと、ただ四時間歩き続けるだけでも、楽しいらしいよ」
『四時間!?』
「まあ、そう言う事だから。よろしく。俺はビールぬるくなるから、切るな」
俺はすぐさま、電話を切って皆んなの所へ戻る。
俺がダイニングへ戻ると、熊さんが「すまないなあ。」と一言俺に言った。
「いや、大丈夫です」
俺は我慢していたビールを喉に流し込む。
「玲さん何してるんですか?」
「緊張し過ぎて、食事が喉を通らないらしい」
俺がそう答えると、カブさんとイゾンが笑い出す。
「玲ちゃん、可愛い所あるんだなぁ」
俺は、いつも態度がでかく、人使いの荒い玲が、レストランで小さくなって緊張している所を想像して、確かに可愛いかもしれないと思った。
そして、そんな玲をちょっと見て見たかったと思った。
俺達はダイニングに出来たての料理を運んで、
まだ昼間だけれど、ビールを飲もうと言う事になった。ビールをついでさあ、乾杯をしようとした時、またホテルの電話が鳴った。
皆んなが自然と俺の顔を見る。言いたい事はわかる………。
「先に乾杯しててください………」
俺はそう言って、泣く泣く金色に輝くグラスをテーブルに置いて電話に出る。
後ろから、皆んなの乾杯の声が聞こえる。
「はい。ホテルエ……」
いいかけた所で、予想通りの声が聞こえる。
『シンジー!!!』
「はい。次はなんでしょう?」
『緊張と恥ずかしさで、全然ご飯が喉を通らなかった!!!』
「お前が!?へえ〜恋って凄いな」
『全然お腹が空かないの!自分が何を話してるかもわかんないし!』
「それはいつもだろ?」
『そうなの?そんな事はどうでも良いんだよ!
次行きたい所あるかって聞かれたの!!なんて答えたらいい!?』
「別にお前が行きたい所に行ったらいいだろ?悩む必要ある?」
『だって、どこに行ったらいいの?
全然思いつかないよ!大体この島観光スポットなんて殆どないしさ!おすすめの場所なんてないよ!』
「じゃあ、そう言えばいいじゃん。特にないって」
『だめでしょ!そう言うのはちゃんと答えないと迷惑でしょ?相手も困るじゃん!!』
「そんな事で困らねーだろ。適当にカフェでも入れば?なんかあんだろ、一軒くらい」
『えー、私今コーヒーなんて飲んだら吐きそうだよ……。シンジ助けて……』
「あのさあ、俺今からご飯食べるの。もうビールも注がれて、後は喉に流し込むだけの状態なんだけど、電話切っていい?」
『待ってよー!!!全然アドバイスしてくれてないじゃん!!私がデートしくってもいいの!?』
「別に俺は構わないけど………あっじゃあさ、あの果物の木がある、丘登れば?あそこ見晴らしよくて、なかなか良い雰囲気だったぞ。
決定!あそこ行けよ!」
『そんなんで、楽しんでくれるかなぁ。大丈夫かなぁ』
「好きな相手だと、ただ四時間歩き続けるだけでも、楽しいらしいよ」
『四時間!?』
「まあ、そう言う事だから。よろしく。俺はビールぬるくなるから、切るな」
俺はすぐさま、電話を切って皆んなの所へ戻る。
俺がダイニングへ戻ると、熊さんが「すまないなあ。」と一言俺に言った。
「いや、大丈夫です」
俺は我慢していたビールを喉に流し込む。
「玲さん何してるんですか?」
「緊張し過ぎて、食事が喉を通らないらしい」
俺がそう答えると、カブさんとイゾンが笑い出す。
「玲ちゃん、可愛い所あるんだなぁ」
俺は、いつも態度がでかく、人使いの荒い玲が、レストランで小さくなって緊張している所を想像して、確かに可愛いかもしれないと思った。
そして、そんな玲をちょっと見て見たかったと思った。



