俺はただ、行く所のない俺を拾ってくれた綾さんに恩返しがしたくて、仕事を頑張った。
けれど俺が夢中になったのは、ホストの仕事よりも綾さんが教えてくれたギターだった。
綾さんは昔バンドを組んでいて、高いギターを何本も持っていた。
俺は、綾さんの貸してくれたギターを毎日夢中で弾いていた。何でそんなに夢中になったかわからないが、自分の指だけで、こんなに大きな音を奏でる事ができる、ギターの虜になっていった。
あまりに夢中でギターを弾く俺を見て、綾さんは自分のギターの一つを俺にプレゼントしてくれた。
それからというと、俺は綾さんからもらったギターを四六時中弾いて生活した。
そしていつしか、自分でも曲を作る様になっていた。
頭に浮かんだメロディーを指先だけで表現していく。
頭に思い浮かんだ、どんなメロディーもギターでは表現する事が出来る。
音楽の中だけでは、俺はいつでも自由だった。
自分の今までの人生の中で、ここまで情熱を注げるものは初めてだった。
『おまえ、ギターの才能あるよ』
そう言って、俺を昔のバンド仲間に紹介したのも綾さんだった。
綾さんの元バンド仲間の知り合いが、俺のギターの腕をかってくれて、自分のバンドに俺を入れてくれた。
最初はギター担当だったが、ボーカルが途中で抜けると、俺はボーカルも担当する事になった。
最初は小さいハコでも全然埋まらなかったバンドが、技術力の高さを認められ、どんどん大きなハコでもライブができるようになっていった。
俺はとにかく上を目指した。もっと大きなハコでライブがしたい。メジャーデビューしたい。
どんどん欲が強くなっていく。
この時点で、曲を作っていた俺は、バンドの中で独裁者となった。
けれど俺が夢中になったのは、ホストの仕事よりも綾さんが教えてくれたギターだった。
綾さんは昔バンドを組んでいて、高いギターを何本も持っていた。
俺は、綾さんの貸してくれたギターを毎日夢中で弾いていた。何でそんなに夢中になったかわからないが、自分の指だけで、こんなに大きな音を奏でる事ができる、ギターの虜になっていった。
あまりに夢中でギターを弾く俺を見て、綾さんは自分のギターの一つを俺にプレゼントしてくれた。
それからというと、俺は綾さんからもらったギターを四六時中弾いて生活した。
そしていつしか、自分でも曲を作る様になっていた。
頭に浮かんだメロディーを指先だけで表現していく。
頭に思い浮かんだ、どんなメロディーもギターでは表現する事が出来る。
音楽の中だけでは、俺はいつでも自由だった。
自分の今までの人生の中で、ここまで情熱を注げるものは初めてだった。
『おまえ、ギターの才能あるよ』
そう言って、俺を昔のバンド仲間に紹介したのも綾さんだった。
綾さんの元バンド仲間の知り合いが、俺のギターの腕をかってくれて、自分のバンドに俺を入れてくれた。
最初はギター担当だったが、ボーカルが途中で抜けると、俺はボーカルも担当する事になった。
最初は小さいハコでも全然埋まらなかったバンドが、技術力の高さを認められ、どんどん大きなハコでもライブができるようになっていった。
俺はとにかく上を目指した。もっと大きなハコでライブがしたい。メジャーデビューしたい。
どんどん欲が強くなっていく。
この時点で、曲を作っていた俺は、バンドの中で独裁者となった。



