次の日の朝食、メニューはポトフにパン、スクランブルエッグ、ソーセージにサラダ、フルーツだった。
俺が料理を運んでいると、玲がこっちに来て話しかけてくる。
「ほらっ、やっぱりイゾン君出てこないって」
玲に言われて俺は食堂の入り口を眺める。
確かに、イゾンが来そうな気配はなかった。
因みに、玲の髪の毛は今日はブルーになっていた。
「俺が連れ出してきてやるよ」
俺は玲にそう言うと、キッチンを出てイゾンの部屋まで行く。
「おい!イゾン!朝飯だぞ!早く起きろ!」
俺がイゾンの部屋のドアをドンドン叩くも、返事はいっさいないので、俺は問答無用で中に入っていく。
朝だと言うのに、イゾンの部屋は真っ暗だった。電気も付けず、イゾンはベッドの布団にくるまっていた。
「何してんだよ!早く行くぞ!朝飯片付かないだろ!」
俺はイゾンの布団を力ずくで剥がすと、イゾンが昨日と同じ洋服をきて布団にくるまっていた。
「辞めてください!絶対にボクは出ません!
朝ごはんも入りません!このままここにいますから!」
そう言って、せっかく剥いだ布団をまた被ってしまう。
俺は腹がたってきたので、そのままイゾンをベッドから引きずって行く。
「何するんですか!辞めてください!お父さんにいいつけますよ!」
「お前のおやじなんかしらねーよ!俺は今日、お前をダイニングに連れて行くと決めたから、絶対に連れて行く。ほらっ!こいよ!」
こんな、暗いところで一日中ウジウジしてるから、きっとネチネチストーキングしちゃうんじゃないかと思った。
俺は布団ごと、イゾンを引きずって部屋からだす。
イゾンは、背もそんなに高くないし、体型もガリガリなので、簡単に引きずれる。
引きずるというか、お姫様抱っこをした方が早そうだった。
俺が無理矢理イゾンを連れて行くと、カブさんも玲も驚いた顔をしていた。
ダイニングまで、引きずって行くと観念したのか、イゾンが嫌々椅子に座る。
「イゾン君、部屋出れたんだね。良かったね!
イゾン君も一緒に朝ご飯食べよう!」
玲がそう言って、イゾンにスープを持ってくる。
「はじめまして。私はカブです。ここの客で、しばらく滞在しています。よろしくお願いします」
カブさんが、穏やかにイゾンに自己紹介をする。
しかし、イゾンは顔をテーブルに突っ伏して、返事をしない。
そして、一人でぶつぶつ何か呟いている。
「……無理だ……無理だ……俺には無理だ……
誰か助けてくれる………」
ずっと一人でぶつぶつ言って気持ち悪かったので、俺がイゾンの頭を一発叩く。
「ぶつぶつ何言ってんだよ!気持ち悪いから辞めろ!」
バシンッと言う音がすると、イゾンが
「痛いっっっ!!!」と今にも泣きそうな声で叫ぶ。
それを見ていた玲が思わず止めに入る。
「ちょっとシンジ!何やってんの!暴力反対!」
「皆んながそうやって、甘やかすからつけ上がるんだろ?こういう奴ははっきりした態度で接した方が良いんだよ!
こんなんじゃ、いつまでたっても、部屋から出て来られないぜ!」
俺がまくしたてると、玲が俺に言い返してくる。
「そんな、無理矢理やってもダメだって!
もっとイゾン君に寄り添ってあげないと、自分でもどうしたらいいかわかんないんだよ!」
「……玲さん……」
イゾンが、嬉しそうに羨望の眼差しで顔を上げて、玲の方を向いた。
俺が料理を運んでいると、玲がこっちに来て話しかけてくる。
「ほらっ、やっぱりイゾン君出てこないって」
玲に言われて俺は食堂の入り口を眺める。
確かに、イゾンが来そうな気配はなかった。
因みに、玲の髪の毛は今日はブルーになっていた。
「俺が連れ出してきてやるよ」
俺は玲にそう言うと、キッチンを出てイゾンの部屋まで行く。
「おい!イゾン!朝飯だぞ!早く起きろ!」
俺がイゾンの部屋のドアをドンドン叩くも、返事はいっさいないので、俺は問答無用で中に入っていく。
朝だと言うのに、イゾンの部屋は真っ暗だった。電気も付けず、イゾンはベッドの布団にくるまっていた。
「何してんだよ!早く行くぞ!朝飯片付かないだろ!」
俺はイゾンの布団を力ずくで剥がすと、イゾンが昨日と同じ洋服をきて布団にくるまっていた。
「辞めてください!絶対にボクは出ません!
朝ごはんも入りません!このままここにいますから!」
そう言って、せっかく剥いだ布団をまた被ってしまう。
俺は腹がたってきたので、そのままイゾンをベッドから引きずって行く。
「何するんですか!辞めてください!お父さんにいいつけますよ!」
「お前のおやじなんかしらねーよ!俺は今日、お前をダイニングに連れて行くと決めたから、絶対に連れて行く。ほらっ!こいよ!」
こんな、暗いところで一日中ウジウジしてるから、きっとネチネチストーキングしちゃうんじゃないかと思った。
俺は布団ごと、イゾンを引きずって部屋からだす。
イゾンは、背もそんなに高くないし、体型もガリガリなので、簡単に引きずれる。
引きずるというか、お姫様抱っこをした方が早そうだった。
俺が無理矢理イゾンを連れて行くと、カブさんも玲も驚いた顔をしていた。
ダイニングまで、引きずって行くと観念したのか、イゾンが嫌々椅子に座る。
「イゾン君、部屋出れたんだね。良かったね!
イゾン君も一緒に朝ご飯食べよう!」
玲がそう言って、イゾンにスープを持ってくる。
「はじめまして。私はカブです。ここの客で、しばらく滞在しています。よろしくお願いします」
カブさんが、穏やかにイゾンに自己紹介をする。
しかし、イゾンは顔をテーブルに突っ伏して、返事をしない。
そして、一人でぶつぶつ何か呟いている。
「……無理だ……無理だ……俺には無理だ……
誰か助けてくれる………」
ずっと一人でぶつぶつ言って気持ち悪かったので、俺がイゾンの頭を一発叩く。
「ぶつぶつ何言ってんだよ!気持ち悪いから辞めろ!」
バシンッと言う音がすると、イゾンが
「痛いっっっ!!!」と今にも泣きそうな声で叫ぶ。
それを見ていた玲が思わず止めに入る。
「ちょっとシンジ!何やってんの!暴力反対!」
「皆んながそうやって、甘やかすからつけ上がるんだろ?こういう奴ははっきりした態度で接した方が良いんだよ!
こんなんじゃ、いつまでたっても、部屋から出て来られないぜ!」
俺がまくしたてると、玲が俺に言い返してくる。
「そんな、無理矢理やってもダメだって!
もっとイゾン君に寄り添ってあげないと、自分でもどうしたらいいかわかんないんだよ!」
「……玲さん……」
イゾンが、嬉しそうに羨望の眼差しで顔を上げて、玲の方を向いた。



