漫画は、小さい時に読んだきり、今は殆ど読んでいなかった。絵を追うよりも、文字を追う方が自分の頭の中で映像を想像出来て好きだった。だから、西海さんが薦めてくれたアプリで、初めて携帯でWEBの縦読みの漫画を読んで正直驚いた。
漫画というより、アニメーションを見ている感覚だった。静止画なのに、コマ割りの仕方でスクロールする事に躍動感のある絵が飛び込んでくる。ストーリーも、私の好きなファンタジーだった。
「七奈ちゃん、何読んでるの?」
永斗君が、受付で漫画を読んでいた私に話しかけてきた。永斗君はあれからも、変わらずに私にバイト仲間として接してくれている。
全く何も気にしてないように。永斗君にとって私は、本当に同じバイトの友人でしかなく、少しも気にしても、もらえていないんだと思った。
「今日、泊まりのお客さんに薦められたの。WEB漫画の編集者をしている人で、面白いからって」
私が携帯を永斗君に見せると、永斗君が私の携帯を指さした。
「ああ!知ってるよ、その漫画凄い売れてアニメ化したもんね。へぇ、この漫画編集した人が泊まってるんだ。凄いね」
「そんなに有名なんだ。初めて携帯漫画読んだけど、面白かった。紙の漫画とはまた全然違うよね、テンポよく読めるっていうか、、、」
「そうかもね、絵もカラーで綺麗だしね」
私達が話していると、岸さんが奥から私達を呼んだ。
「おーい!薪がもうないんだよ。薪わっといてくれ」
岸さんに言われて、私達は薪を割りにいった。
八月に入って少し過ぎ、キャンプ場の気温は一時期に比べたら、だいぶ過ごしやすくなってきて、お客さんがまた増えていた。薪の束もよく売れていたので、割っても割っても、薪はすぐになくなった。
「永斗君はお盆休みに実家に帰らなくていいの?」
私は休みなく働いている永斗君に声をかけた。
「いや?帰るっていっても、ここからすぐだしね。わざわざ休みをとって帰りはしないかな?
ってか休みの日に親父とは会ってるし」
「え?いつも休みの日に出かけてるけど、お父さんと会ってるの?」
「まあね」永斗君はそう言いながら斧を振った。
(、、、女の子と会ってるわけではないのか?)
私は気になって、永斗君に更に聞こうとしたら、永斗君が「いて!」と叫んだ。
斧を振り落とす所を間違えて、大きな薪が足に命中したみたいだった。
「大丈夫!?」私が思わず声をかけると、永斗君が痛いのか片足でピョンピョン跳ねていた。
笑っちゃ悪いが、私は永斗君のその姿が面白くて、思わず笑ってしまった。
「七奈ちゃん!何笑ってんの!もっと心配してよ、足折れたかもしれない!」
そう言って、更に激しく跳ねているので、私は笑いが止まらなかった。
「それだけ跳ねられれば折れてないって」
私が、笑い過ぎて涙が出てきた所で、急に私は腕を掴まれた。
いきなり後ろから腕を掴まれて、私は心臓が飛び出るくらいに驚いた。
永斗君も飛ぶのを辞めて、私の方を見つめていた。
「七奈、、、」
そう言って、腕を掴んだまま、私をいきなり抱きしめたのは、久しぶりに会った翔也だった、、、。
漫画というより、アニメーションを見ている感覚だった。静止画なのに、コマ割りの仕方でスクロールする事に躍動感のある絵が飛び込んでくる。ストーリーも、私の好きなファンタジーだった。
「七奈ちゃん、何読んでるの?」
永斗君が、受付で漫画を読んでいた私に話しかけてきた。永斗君はあれからも、変わらずに私にバイト仲間として接してくれている。
全く何も気にしてないように。永斗君にとって私は、本当に同じバイトの友人でしかなく、少しも気にしても、もらえていないんだと思った。
「今日、泊まりのお客さんに薦められたの。WEB漫画の編集者をしている人で、面白いからって」
私が携帯を永斗君に見せると、永斗君が私の携帯を指さした。
「ああ!知ってるよ、その漫画凄い売れてアニメ化したもんね。へぇ、この漫画編集した人が泊まってるんだ。凄いね」
「そんなに有名なんだ。初めて携帯漫画読んだけど、面白かった。紙の漫画とはまた全然違うよね、テンポよく読めるっていうか、、、」
「そうかもね、絵もカラーで綺麗だしね」
私達が話していると、岸さんが奥から私達を呼んだ。
「おーい!薪がもうないんだよ。薪わっといてくれ」
岸さんに言われて、私達は薪を割りにいった。
八月に入って少し過ぎ、キャンプ場の気温は一時期に比べたら、だいぶ過ごしやすくなってきて、お客さんがまた増えていた。薪の束もよく売れていたので、割っても割っても、薪はすぐになくなった。
「永斗君はお盆休みに実家に帰らなくていいの?」
私は休みなく働いている永斗君に声をかけた。
「いや?帰るっていっても、ここからすぐだしね。わざわざ休みをとって帰りはしないかな?
ってか休みの日に親父とは会ってるし」
「え?いつも休みの日に出かけてるけど、お父さんと会ってるの?」
「まあね」永斗君はそう言いながら斧を振った。
(、、、女の子と会ってるわけではないのか?)
私は気になって、永斗君に更に聞こうとしたら、永斗君が「いて!」と叫んだ。
斧を振り落とす所を間違えて、大きな薪が足に命中したみたいだった。
「大丈夫!?」私が思わず声をかけると、永斗君が痛いのか片足でピョンピョン跳ねていた。
笑っちゃ悪いが、私は永斗君のその姿が面白くて、思わず笑ってしまった。
「七奈ちゃん!何笑ってんの!もっと心配してよ、足折れたかもしれない!」
そう言って、更に激しく跳ねているので、私は笑いが止まらなかった。
「それだけ跳ねられれば折れてないって」
私が、笑い過ぎて涙が出てきた所で、急に私は腕を掴まれた。
いきなり後ろから腕を掴まれて、私は心臓が飛び出るくらいに驚いた。
永斗君も飛ぶのを辞めて、私の方を見つめていた。
「七奈、、、」
そう言って、腕を掴んだまま、私をいきなり抱きしめたのは、久しぶりに会った翔也だった、、、。



