夕方、図書室の前を通り過ぎた時、美優の姿が見えた。
「美優、デートから帰ってきたの?」
私が話しかけると、美優は読んでいた本から顔を上げて私の方を見た。
「うん、今帰ってきたとこ、ボートに乗ってきたんだけど大我疲れたらしくて、テントで寝ちゃってる」
「そっか、今日は天気も良かったしね!」
「そう、めちゃくちゃ暑かった!今日はお客さんいっぱいだね、大変だったんじゃない?永斗君は?」
「永斗君今日休みなんだよ〜大変だった!次から次へと人がきて。今やっと落ち着いた所。
美優何読んでたの?」
私が図書室の中へ入っていくと、本のかび臭い匂いが少し鼻をかすめた。
美優が読んでいたのは、私も好きなミステリー小説だった。
「ああ、それ私も大好きなやつ!それ続編があって続編の大どんでん返しが最高なんだよね」
「そうだっけ?もう随分前に読んだから忘れちゃったなぁ〜しかしこの永斗君のおすすめコーナーは、七奈の好きな本と被ってるよね?」
「私も思ったの、永斗君と本の趣味似てるかも。美優とも似てたけど、永斗君のこの本棚はまるで自分の家の本棚見てるみたいだよ。
そういえば聞く音楽の趣味も一緒だし、気が合うのかもしれない」
私が本棚を眺めていると、美優が隣りで本をしまいながら私に言ってくる。
「合うなんてもんじゃないんじゃない?二人は一緒にいると凄く楽しそうに見えたけど」
「確かに、楽しいかもしれない。私をどん底から救ったのは、永斗君かもしれない。
、、、けど好きにはならないけど」
「ふーん。好きにはならないって言ってる時点で好きになってるやつじゃない?」
美優が変な事を言うので、私は一瞬焦った。
「ないって。好きになったらこのバイト辞めなきゃならないし。それは困るよ。ここのバイト楽しいし、やっと働いてて楽しいかもって思うバイトに出会えたんだもん」
この夏限定のバイトだけど、私は最後まで働き続けたいと思っていた。
キャンプに来た人達の嬉しそうな顔を見るたびに、私はここで働いて良かったと思っていた。
「七奈はさ、昔から本が好きだったよね。特に病気で入院した時は、取り憑かれたように毎日小説を読んでたよね」
美優の言う通りだった。病気になってから、死への恐怖で、私は現実逃避をするように、数多くの小説を読んでいた。
小説を読んでいる間だけは、私の頭の中は違う世界に行けた。目の前の病気と向き合わなくても済んだのだ。だから、私はひたすら本を読み続けていた。けれど、現実逃避ばかりではなく、私はその読んでいた本から沢山の事を得る事ができた。
それは前向きな生きる気持ちだったり、苦しみとの向き合い方や、愛について。
少なからず私は、本や物語に助けられていた。
「美優、デートから帰ってきたの?」
私が話しかけると、美優は読んでいた本から顔を上げて私の方を見た。
「うん、今帰ってきたとこ、ボートに乗ってきたんだけど大我疲れたらしくて、テントで寝ちゃってる」
「そっか、今日は天気も良かったしね!」
「そう、めちゃくちゃ暑かった!今日はお客さんいっぱいだね、大変だったんじゃない?永斗君は?」
「永斗君今日休みなんだよ〜大変だった!次から次へと人がきて。今やっと落ち着いた所。
美優何読んでたの?」
私が図書室の中へ入っていくと、本のかび臭い匂いが少し鼻をかすめた。
美優が読んでいたのは、私も好きなミステリー小説だった。
「ああ、それ私も大好きなやつ!それ続編があって続編の大どんでん返しが最高なんだよね」
「そうだっけ?もう随分前に読んだから忘れちゃったなぁ〜しかしこの永斗君のおすすめコーナーは、七奈の好きな本と被ってるよね?」
「私も思ったの、永斗君と本の趣味似てるかも。美優とも似てたけど、永斗君のこの本棚はまるで自分の家の本棚見てるみたいだよ。
そういえば聞く音楽の趣味も一緒だし、気が合うのかもしれない」
私が本棚を眺めていると、美優が隣りで本をしまいながら私に言ってくる。
「合うなんてもんじゃないんじゃない?二人は一緒にいると凄く楽しそうに見えたけど」
「確かに、楽しいかもしれない。私をどん底から救ったのは、永斗君かもしれない。
、、、けど好きにはならないけど」
「ふーん。好きにはならないって言ってる時点で好きになってるやつじゃない?」
美優が変な事を言うので、私は一瞬焦った。
「ないって。好きになったらこのバイト辞めなきゃならないし。それは困るよ。ここのバイト楽しいし、やっと働いてて楽しいかもって思うバイトに出会えたんだもん」
この夏限定のバイトだけど、私は最後まで働き続けたいと思っていた。
キャンプに来た人達の嬉しそうな顔を見るたびに、私はここで働いて良かったと思っていた。
「七奈はさ、昔から本が好きだったよね。特に病気で入院した時は、取り憑かれたように毎日小説を読んでたよね」
美優の言う通りだった。病気になってから、死への恐怖で、私は現実逃避をするように、数多くの小説を読んでいた。
小説を読んでいる間だけは、私の頭の中は違う世界に行けた。目の前の病気と向き合わなくても済んだのだ。だから、私はひたすら本を読み続けていた。けれど、現実逃避ばかりではなく、私はその読んでいた本から沢山の事を得る事ができた。
それは前向きな生きる気持ちだったり、苦しみとの向き合い方や、愛について。
少なからず私は、本や物語に助けられていた。



