「嘘でしょ?あの翔也が浮気なんて、、、」
「見たの、翔也の部屋で女の子とキスしてる所、、、」
美優は私の顔を見て止まっていた。翔也は昔から学級委員タイプで、真面目だった。絶対に浮気なんかしないタイプに見えるから、美優が信じられないのもよくわかる。
私も今ですら、あれは夢だったのかな?って思う時があるくらいだ。
「翔也に限って、一時の気の迷いとか、その場のノリでそういう事したりはしないと思うんだよね。、、、本気で心変わりだと思う」
私の言葉に、美優はぬるくなったビールを飲んで考えこんでいた。
「でも、七奈も翔也の事神格化し過ぎかもよ?
意外に翔也もふつーの男だったのかも。可愛い女の子にぐいぐい来られて拒否できなかったとかさ、あるかもよ?」
「まあ?それは私もわかってるよ。翔也とは最近倦怠期っていうのかな?あきらかに昔と、関係が変わっていたんだよね?私も就活上手くいかなくて、翔也に当たってる所あったし、他の子に行ってしまっても仕方ないのかなぁって思う部分があるんだけど、それでも上手く流せない自分がいたんだよね、、、」
昔のような気持ちで翔也と付き合えていなかったのは事実だった。
元々、私と翔也は幼馴染の友達から恋人になったから、友達感が強いのはあったけど、私は何処かで翔也と張り合っているような気になっていた。それでも、こんなに長く付き合ってこれたのは、私の入院中に翔也が力になってくれて、励ましてくれた事があるからかもしれない。
「ずっと付き合いたてみたいな、新鮮な感情で付き合い続けるのは難しいのかもね。長く付き合えば、お互いがいる事に慣れちゃうし、好きだって、感情もぼやけてくる。翔也の事、完全に冷めたの?」
、、、完全にと聞かれると『はい』とは言い難いが、そろそろ私と翔也の関係を解消しても良いような、そんな気がしていた。どうあがいても、昔の二人に戻るのは無理だと思っていたからだ。
「まあ〜いいかもね?七奈も翔也以外の人と恋愛してみたら?ずっと翔也だけだったんだもんね。勿体無いよ、これだけ世の中に男は沢山いるんだから、もっと好きになれる人に出会えるかもよ?」
「それは、そうだね。今は恋愛とかする気にならないけど、ぼちぼち考えてみるよ」
私と美優はそれからも、お互いの近況を話したり、昔話しをしたりした。
けれど不思議な事に、私が病気になってからの、私の記憶は凄く曖昧だった。
美優がこんな事があったと教えてくれた事が、初めて聞く話しだったりと、手術のせいか、所々記憶がまだらだった。
管理棟に戻ると、永斗君がシャワーを浴びて出てきた所だった。
「お帰り七奈ちゃん。楽しかった?」
「楽しかったよ、めちゃくちゃ。ちゃんと素直に気持ち話せたし」
永斗君は何故か自分の事のように喜んでくれた。永斗君は人の幸せをまるで自分の事のように喜べる人だった。
「友達はね、いた方がいいんだよ。いざって時に助けを求められる人は多ければ多い方がいいよ」
「永斗君、、、」
私は思わず永斗君の名前を呼んだ。永斗君は不思議そうな顔をして、私を見た。
「永斗君は、私の友達だよね?」
永斗君は少しの間黙っていたが、またいつものように、目尻を下げて笑って言った。
「当たり前だよ、友達だよ」
「見たの、翔也の部屋で女の子とキスしてる所、、、」
美優は私の顔を見て止まっていた。翔也は昔から学級委員タイプで、真面目だった。絶対に浮気なんかしないタイプに見えるから、美優が信じられないのもよくわかる。
私も今ですら、あれは夢だったのかな?って思う時があるくらいだ。
「翔也に限って、一時の気の迷いとか、その場のノリでそういう事したりはしないと思うんだよね。、、、本気で心変わりだと思う」
私の言葉に、美優はぬるくなったビールを飲んで考えこんでいた。
「でも、七奈も翔也の事神格化し過ぎかもよ?
意外に翔也もふつーの男だったのかも。可愛い女の子にぐいぐい来られて拒否できなかったとかさ、あるかもよ?」
「まあ?それは私もわかってるよ。翔也とは最近倦怠期っていうのかな?あきらかに昔と、関係が変わっていたんだよね?私も就活上手くいかなくて、翔也に当たってる所あったし、他の子に行ってしまっても仕方ないのかなぁって思う部分があるんだけど、それでも上手く流せない自分がいたんだよね、、、」
昔のような気持ちで翔也と付き合えていなかったのは事実だった。
元々、私と翔也は幼馴染の友達から恋人になったから、友達感が強いのはあったけど、私は何処かで翔也と張り合っているような気になっていた。それでも、こんなに長く付き合ってこれたのは、私の入院中に翔也が力になってくれて、励ましてくれた事があるからかもしれない。
「ずっと付き合いたてみたいな、新鮮な感情で付き合い続けるのは難しいのかもね。長く付き合えば、お互いがいる事に慣れちゃうし、好きだって、感情もぼやけてくる。翔也の事、完全に冷めたの?」
、、、完全にと聞かれると『はい』とは言い難いが、そろそろ私と翔也の関係を解消しても良いような、そんな気がしていた。どうあがいても、昔の二人に戻るのは無理だと思っていたからだ。
「まあ〜いいかもね?七奈も翔也以外の人と恋愛してみたら?ずっと翔也だけだったんだもんね。勿体無いよ、これだけ世の中に男は沢山いるんだから、もっと好きになれる人に出会えるかもよ?」
「それは、そうだね。今は恋愛とかする気にならないけど、ぼちぼち考えてみるよ」
私と美優はそれからも、お互いの近況を話したり、昔話しをしたりした。
けれど不思議な事に、私が病気になってからの、私の記憶は凄く曖昧だった。
美優がこんな事があったと教えてくれた事が、初めて聞く話しだったりと、手術のせいか、所々記憶がまだらだった。
管理棟に戻ると、永斗君がシャワーを浴びて出てきた所だった。
「お帰り七奈ちゃん。楽しかった?」
「楽しかったよ、めちゃくちゃ。ちゃんと素直に気持ち話せたし」
永斗君は何故か自分の事のように喜んでくれた。永斗君は人の幸せをまるで自分の事のように喜べる人だった。
「友達はね、いた方がいいんだよ。いざって時に助けを求められる人は多ければ多い方がいいよ」
「永斗君、、、」
私は思わず永斗君の名前を呼んだ。永斗君は不思議そうな顔をして、私を見た。
「永斗君は、私の友達だよね?」
永斗君は少しの間黙っていたが、またいつものように、目尻を下げて笑って言った。
「当たり前だよ、友達だよ」



