焚き火の心地よい音がして、少し強い風が吹いて炎が大きくなって揺れた。
「私、あの時思っちゃったんだよね。もし七奈がこのまま死んだら、翔也は私の事を好きになってくれないかなって、、、最低だよ」
美優が私の顔を見つめた。その顔は辛そうな顔をしていた。
「最低ではないよ、、、それ程美優は翔也の事をずっと思っていたって事でしょ?」
「でも、そんな事考えているうちに何か自分自信に冷めちゃってね、親友がこんなに苦しんでいる時に自分はそんな事を考えてしまう人間なんだって自分に嫌気がさして、もうこんな恋は辞めたいって思った。
七奈とも友達でいる資格はないと思って、距離をとったんだ」
七年も経って、今日キャンプ場で再会出来なければずっと知り得ない美優の気持ちだった。
あの時、美優がどんな気持ちでいて、どんな風に私の事を思っていたのか、それが知れただけで私は嬉しいと思った。
「美優、ありがとう話してくれて。私ずっと後悔してたんだよ『もう来ないで』って言った事、、、ずっと美優と仲直りしたいと思ってた」
美優が大きな目に少し涙を溜めて私を見た。
「こんな最低なやつなのに、友達でいたいと思う?」
「思うよ。美優以上に私を理解してくれる友達には出会えなかったよ。はっきり言ってこの七年間、めちゃくちゃ寂しかったよ」
「私も、、、翔也と会えない事より、七奈と友達でいられない事の方が寂しかった」
私と美優はそう言って笑いあった。あれから七年も経って、あの時の私達とは違うかもしれないけれど、私は美優と新しい友達関係を作っていきたいと思っていた。
永斗君が言っていた事をふと思い出した。
『恋人もそうかもしれないけど、中々自分の事を理解してくれて、相手の事も理解したいと思えるような人間に出会うのなんて、一生のうちにそんなにないのかもね』
あの時簡単に、私は友達の縁を切ってしまった。けれど本当は簡単に切ってはいけないものだったんだ。目の前の事しか見えずに、全く遠くを見ていなかった。
その後、美優とお互いの近況についてはなした。美優は広告代理店に勤めていて、今は早い夏休みをとっているらしい。
同じ大学だった彼氏と同棲していて、彼氏は金融関係の仕事をしているみたいだった。
私はあれからずっと翔也と付き合っていた事を話し、浮気をされて別れを切り出した事も話すと、美優は心底驚いた顔をしていた。
「私、あの時思っちゃったんだよね。もし七奈がこのまま死んだら、翔也は私の事を好きになってくれないかなって、、、最低だよ」
美優が私の顔を見つめた。その顔は辛そうな顔をしていた。
「最低ではないよ、、、それ程美優は翔也の事をずっと思っていたって事でしょ?」
「でも、そんな事考えているうちに何か自分自信に冷めちゃってね、親友がこんなに苦しんでいる時に自分はそんな事を考えてしまう人間なんだって自分に嫌気がさして、もうこんな恋は辞めたいって思った。
七奈とも友達でいる資格はないと思って、距離をとったんだ」
七年も経って、今日キャンプ場で再会出来なければずっと知り得ない美優の気持ちだった。
あの時、美優がどんな気持ちでいて、どんな風に私の事を思っていたのか、それが知れただけで私は嬉しいと思った。
「美優、ありがとう話してくれて。私ずっと後悔してたんだよ『もう来ないで』って言った事、、、ずっと美優と仲直りしたいと思ってた」
美優が大きな目に少し涙を溜めて私を見た。
「こんな最低なやつなのに、友達でいたいと思う?」
「思うよ。美優以上に私を理解してくれる友達には出会えなかったよ。はっきり言ってこの七年間、めちゃくちゃ寂しかったよ」
「私も、、、翔也と会えない事より、七奈と友達でいられない事の方が寂しかった」
私と美優はそう言って笑いあった。あれから七年も経って、あの時の私達とは違うかもしれないけれど、私は美優と新しい友達関係を作っていきたいと思っていた。
永斗君が言っていた事をふと思い出した。
『恋人もそうかもしれないけど、中々自分の事を理解してくれて、相手の事も理解したいと思えるような人間に出会うのなんて、一生のうちにそんなにないのかもね』
あの時簡単に、私は友達の縁を切ってしまった。けれど本当は簡単に切ってはいけないものだったんだ。目の前の事しか見えずに、全く遠くを見ていなかった。
その後、美優とお互いの近況についてはなした。美優は広告代理店に勤めていて、今は早い夏休みをとっているらしい。
同じ大学だった彼氏と同棲していて、彼氏は金融関係の仕事をしているみたいだった。
私はあれからずっと翔也と付き合っていた事を話し、浮気をされて別れを切り出した事も話すと、美優は心底驚いた顔をしていた。



