永斗君が私と叶人君を見つけて、一緒に皆んなのいる校庭まで帰った。先生も途中で合流して、安心していた。
叶人君がどういう気持ちで合宿を抜け出して、一人で湖のほとりで何を考えていたのかは、結局はわからなかったけれど、気分を変える事が出来たのか、帰り道の叶人君の表情は幾分か明るかった。
「だから、大丈夫だって!岸さんが言ってたのはどうせ学校の七不思議!子供騙しだって」
永斗君が半分あきれながら、私の顔に口裂け女のペイントをしていく。
「怖いもんは、怖いの!」
「俺って天才かもしれん、、、めちゃくちゃ口裂け女になってる、、、」
私達は肝試しの準備をしていた。衣装に着替えて、顔にペイントをして後は各自の場所に待機する。叶人君は皆んなの所へ戻ると、ゆうや君やたいち君が叶人君に謝っていた。それで全て解決したわけじゃないと思うけれど、叶人君はまた皆んなの中へと紛れていった。
「はい!出来た!七奈ちゃん、見てよ!俺絵心あるわ」
永斗君が自画自賛しているので、私は鏡を見ると確かに口が裂けた口裂け女になっていた。
「凄い!口が裂けてる!怖い!」
「怖いって自分の顔だからね。じゃあ、次!俺の顔にもペイントして」
永斗君の顔に、ダークピエロのペイントをするがなかなか難しかった。しかも人が真剣にペイントしているのに、口裂け女の私の顔がおかしいのか、永斗君が何度も人の顔を見て笑ってくるので、余計に難しかった。
「笑わないでって!変になっちゃうよ!まあ、いっか、暗闇で見たら変な顔の方が余計に怖いかも」
「え〜見せて見せて!」永斗君はダークピエロというか、完全にコントみたいになっていた。
自分の顔を鏡で見て永斗君はお腹を抱えて笑っていた。
「七奈ちゃん、絵心無さすぎる!!」
「失礼だな、いいんだよ怖い怖い!!」
「おーい!肝試し始まるぞ!」
意外にのりのりの、岸さんが死神の格好をしてやってきた。私達は三人で夜の廃校で定位置についた。私は言われた通りに階段の踊り場で待機した。踊り場に大きなダンボールがあるので、その陰に隠れて子供達が来るのを待つ。
一階で子供達がわいわいと騒いでいる声が聞こえてきた。
私は手に汗をかいていた。踊り場から続く長い廊下に今にも何か出てきそうだった。
けれど子供達の騒ぐ声が聞こえるので怖さは少し和らいでいた。
子供達は二人組でまわっていた。私達は、子供達が階段を上がってくるので、次々に脅かしていった。永斗君の素晴らしい口裂け女のペイントのせいなのか、子供達は私を見ると血相を変えて走り出す。
最初は自分も怖がっていたが、脅かすのに慣れると結構面白かった。
私は順調に脅かしていると、少しの間、次の子供達まで時間が空いた。私はダンボールの影にかくれて、子供達が来るのを待っていると、少しひんやりとした風が急に吹いた気がした。
(あれ、、、?)私が不思議に思って少しキョロキョロして、辺りを見渡すが、特に変わった所はなかった。
(気のせいかな、、、)と思って、私はまた屈んで待機していると、急に肩の辺りを叩かれた気がした。私は一気に全身に鳥肌がたって、一瞬パニックになった。
子供達はまだ誰も二階へ上がってきていなかった。
誰、、、?
私は自分の心臓の音が聞こえるくらいにばくばくと大きな音をたてていた。
思わず立ち上がると、私は目の前に置いてあった鏡に目がいった。
その鏡を見た瞬間、私は悲鳴をあげていた。
だって、口裂け女の後ろに青白い男の子が立っていたからだ。
「ぎゃあーーーー!!!!」
私は文字通りの絶叫をあげて、ダンボールの陰から飛び出して、逃げようとしたら、ダンボールに足がひっかかって、そのまま目の前の鏡に激突していた。
叶人君がどういう気持ちで合宿を抜け出して、一人で湖のほとりで何を考えていたのかは、結局はわからなかったけれど、気分を変える事が出来たのか、帰り道の叶人君の表情は幾分か明るかった。
「だから、大丈夫だって!岸さんが言ってたのはどうせ学校の七不思議!子供騙しだって」
永斗君が半分あきれながら、私の顔に口裂け女のペイントをしていく。
「怖いもんは、怖いの!」
「俺って天才かもしれん、、、めちゃくちゃ口裂け女になってる、、、」
私達は肝試しの準備をしていた。衣装に着替えて、顔にペイントをして後は各自の場所に待機する。叶人君は皆んなの所へ戻ると、ゆうや君やたいち君が叶人君に謝っていた。それで全て解決したわけじゃないと思うけれど、叶人君はまた皆んなの中へと紛れていった。
「はい!出来た!七奈ちゃん、見てよ!俺絵心あるわ」
永斗君が自画自賛しているので、私は鏡を見ると確かに口が裂けた口裂け女になっていた。
「凄い!口が裂けてる!怖い!」
「怖いって自分の顔だからね。じゃあ、次!俺の顔にもペイントして」
永斗君の顔に、ダークピエロのペイントをするがなかなか難しかった。しかも人が真剣にペイントしているのに、口裂け女の私の顔がおかしいのか、永斗君が何度も人の顔を見て笑ってくるので、余計に難しかった。
「笑わないでって!変になっちゃうよ!まあ、いっか、暗闇で見たら変な顔の方が余計に怖いかも」
「え〜見せて見せて!」永斗君はダークピエロというか、完全にコントみたいになっていた。
自分の顔を鏡で見て永斗君はお腹を抱えて笑っていた。
「七奈ちゃん、絵心無さすぎる!!」
「失礼だな、いいんだよ怖い怖い!!」
「おーい!肝試し始まるぞ!」
意外にのりのりの、岸さんが死神の格好をしてやってきた。私達は三人で夜の廃校で定位置についた。私は言われた通りに階段の踊り場で待機した。踊り場に大きなダンボールがあるので、その陰に隠れて子供達が来るのを待つ。
一階で子供達がわいわいと騒いでいる声が聞こえてきた。
私は手に汗をかいていた。踊り場から続く長い廊下に今にも何か出てきそうだった。
けれど子供達の騒ぐ声が聞こえるので怖さは少し和らいでいた。
子供達は二人組でまわっていた。私達は、子供達が階段を上がってくるので、次々に脅かしていった。永斗君の素晴らしい口裂け女のペイントのせいなのか、子供達は私を見ると血相を変えて走り出す。
最初は自分も怖がっていたが、脅かすのに慣れると結構面白かった。
私は順調に脅かしていると、少しの間、次の子供達まで時間が空いた。私はダンボールの影にかくれて、子供達が来るのを待っていると、少しひんやりとした風が急に吹いた気がした。
(あれ、、、?)私が不思議に思って少しキョロキョロして、辺りを見渡すが、特に変わった所はなかった。
(気のせいかな、、、)と思って、私はまた屈んで待機していると、急に肩の辺りを叩かれた気がした。私は一気に全身に鳥肌がたって、一瞬パニックになった。
子供達はまだ誰も二階へ上がってきていなかった。
誰、、、?
私は自分の心臓の音が聞こえるくらいにばくばくと大きな音をたてていた。
思わず立ち上がると、私は目の前に置いてあった鏡に目がいった。
その鏡を見た瞬間、私は悲鳴をあげていた。
だって、口裂け女の後ろに青白い男の子が立っていたからだ。
「ぎゃあーーーー!!!!」
私は文字通りの絶叫をあげて、ダンボールの陰から飛び出して、逃げようとしたら、ダンボールに足がひっかかって、そのまま目の前の鏡に激突していた。



