私がびっくりして振り返ると、若い男の人が立っていた。私と年齢が変わらないくらいのその人は、ランタンを持って辺りを照らしながら、私の方を見て笑っていた。
サラサラの髪の毛に、爽やかで優しそうな笑顔で、私はこんな時なのに、少しドキっとした。
「あ〜あ、これじゃあ、テント張るの無理だね」
彼は私の折れているポールを見てそう言った。
「俺、ここのキャンプ場で働いている、一ノ瀬 永斗です。風強いし、とりあえず管理棟行こうか」
「えいと、、、?」
「うん。えいと!」
「私、七奈です!凄い!しちとはちですね!?」
思わず興奮して私が言うと、彼が楽しそうに笑い出した。
「本当だ、七と八だね。よろしくね七奈ちゃん」
彼はそう言って、私のテントを片付けるのを手伝ってくれた。そしてそのまま管理棟へ連れて行ってくれた。
夜の管理棟は雰囲気があった、、、。
というか、ただの廃校だからそれは仕方ないんだろうが、風も強くて肝試し感があった。私が明らかにビビっている表情を見て、彼が楽しそうな顔をしていた。
「怖い?そりゃ怖いよね、こんな山の中の廃校、なんか樹海の一角にあるしね、、、ほらそこの鏡なんてお化けがうつっててもおかしくないでしょ?ほらっっわっ!!」
そう言って彼が壁にかけてあった大きな鏡の前で私の背中を押した。
「きゃーーーーーーー!!!!」
私はいきなり背中を叩かれて思わず絶叫した。
私のその姿を見て、彼はまたお腹を抱えて笑っていた。
「何なんですか!?辞めてくださいよ!
私本当に、ホラーとか苦手のビビりなんです!
心臓止まったらどうするんですか!?」
「ごめん、ごめん、あんまり怖がってたからさ、でも叫んでスッキリしたでしょ?今の大声でおばけも逃げたから、大丈夫!」
そう言って、彼は受付の職員室に私を入れてくれた。私を置いてあるソファーに座らすと、彼が小さなキッチンで、お湯を沸かしはじめた。
「あの、昼頃にいた管理人さんはいないんですか?」
私の受付をしてくれたおじいさんの姿が見当たらなかったので聞いてみた。
「ああ、岸さん?岸さんはここのオーナーなんだけど、夜は自宅に帰ってるよ。もう年だしねぇ。だから俺がずっとここに在中してる」
「いつもここに、一人で寝泊まりしてるんですか?夜は完全に一ノ瀬さんだけ?」
私が少し驚いて聞くと、彼が頷いた。
「永斗でいいよ。年変わんないでしょ?そう。
お客さんがいれば一人じゃないけど、基本誰もいなければ、管理棟に一人で寝泊まりしてるよ」
「、、、永斗君は怖くないんですか?こんな廃校で寝るの」
「う〜ん。別に?俺全然霊感ないんだよね?
マジで何も見えないの。ちょっと見えたら楽しいかなぁって思えるくらい霊感ないから、何も怖くはないかな?」
「凄いね、、、私は絶対無理だ。こんな所で一人でいるの」
永斗君が私にコーヒーを入れてくれた、香ばしいコーヒーの匂いが部屋に広がって、気持ちが落ち着いていった。
「どう?うまいでしょ?」
永斗君がコーヒーを飲みながら私に聞いてくる。確かにコーヒーは凄く美味しかった。私はここの所何を食べても、飲んでも美味しいと思えなくなっていた。
「美味しい、、、久しぶりに何か飲んで美味しいって感じたかも」
「だろ?俺、コーヒーを淹れるのだけは天才的に上手いと思うんだよね?これ、安い豆だけど、俺が淹れると結構、お店出せるレベルに美味いと思うんだよね」
永斗君はニコニコしながら楽しそうに話していた。彼は今日会ってからずっと楽しそうだった。
「何か特別な淹れ方でも?」
「え?ない」あまりにはっきり言うので、私は思わず、永斗君の顔を見つめた。
「強いて言うなら、飲む人の事を考えて淹れる事かな?美味しいって思ってもらえますように、、、ってこう、念を送ってる?」
永斗君がハンドパワーのように、コーヒーカップに手を当てていた。
「何も考えないで淹れる一杯と、相手に喜んで貰いたいって、願いながら淹れる一杯は全然違うものでしょ?」
「成る程、、、」私はそう言いながら、コーヒーカップを見つめた。
サラサラの髪の毛に、爽やかで優しそうな笑顔で、私はこんな時なのに、少しドキっとした。
「あ〜あ、これじゃあ、テント張るの無理だね」
彼は私の折れているポールを見てそう言った。
「俺、ここのキャンプ場で働いている、一ノ瀬 永斗です。風強いし、とりあえず管理棟行こうか」
「えいと、、、?」
「うん。えいと!」
「私、七奈です!凄い!しちとはちですね!?」
思わず興奮して私が言うと、彼が楽しそうに笑い出した。
「本当だ、七と八だね。よろしくね七奈ちゃん」
彼はそう言って、私のテントを片付けるのを手伝ってくれた。そしてそのまま管理棟へ連れて行ってくれた。
夜の管理棟は雰囲気があった、、、。
というか、ただの廃校だからそれは仕方ないんだろうが、風も強くて肝試し感があった。私が明らかにビビっている表情を見て、彼が楽しそうな顔をしていた。
「怖い?そりゃ怖いよね、こんな山の中の廃校、なんか樹海の一角にあるしね、、、ほらそこの鏡なんてお化けがうつっててもおかしくないでしょ?ほらっっわっ!!」
そう言って彼が壁にかけてあった大きな鏡の前で私の背中を押した。
「きゃーーーーーーー!!!!」
私はいきなり背中を叩かれて思わず絶叫した。
私のその姿を見て、彼はまたお腹を抱えて笑っていた。
「何なんですか!?辞めてくださいよ!
私本当に、ホラーとか苦手のビビりなんです!
心臓止まったらどうするんですか!?」
「ごめん、ごめん、あんまり怖がってたからさ、でも叫んでスッキリしたでしょ?今の大声でおばけも逃げたから、大丈夫!」
そう言って、彼は受付の職員室に私を入れてくれた。私を置いてあるソファーに座らすと、彼が小さなキッチンで、お湯を沸かしはじめた。
「あの、昼頃にいた管理人さんはいないんですか?」
私の受付をしてくれたおじいさんの姿が見当たらなかったので聞いてみた。
「ああ、岸さん?岸さんはここのオーナーなんだけど、夜は自宅に帰ってるよ。もう年だしねぇ。だから俺がずっとここに在中してる」
「いつもここに、一人で寝泊まりしてるんですか?夜は完全に一ノ瀬さんだけ?」
私が少し驚いて聞くと、彼が頷いた。
「永斗でいいよ。年変わんないでしょ?そう。
お客さんがいれば一人じゃないけど、基本誰もいなければ、管理棟に一人で寝泊まりしてるよ」
「、、、永斗君は怖くないんですか?こんな廃校で寝るの」
「う〜ん。別に?俺全然霊感ないんだよね?
マジで何も見えないの。ちょっと見えたら楽しいかなぁって思えるくらい霊感ないから、何も怖くはないかな?」
「凄いね、、、私は絶対無理だ。こんな所で一人でいるの」
永斗君が私にコーヒーを入れてくれた、香ばしいコーヒーの匂いが部屋に広がって、気持ちが落ち着いていった。
「どう?うまいでしょ?」
永斗君がコーヒーを飲みながら私に聞いてくる。確かにコーヒーは凄く美味しかった。私はここの所何を食べても、飲んでも美味しいと思えなくなっていた。
「美味しい、、、久しぶりに何か飲んで美味しいって感じたかも」
「だろ?俺、コーヒーを淹れるのだけは天才的に上手いと思うんだよね?これ、安い豆だけど、俺が淹れると結構、お店出せるレベルに美味いと思うんだよね」
永斗君はニコニコしながら楽しそうに話していた。彼は今日会ってからずっと楽しそうだった。
「何か特別な淹れ方でも?」
「え?ない」あまりにはっきり言うので、私は思わず、永斗君の顔を見つめた。
「強いて言うなら、飲む人の事を考えて淹れる事かな?美味しいって思ってもらえますように、、、ってこう、念を送ってる?」
永斗君がハンドパワーのように、コーヒーカップに手を当てていた。
「何も考えないで淹れる一杯と、相手に喜んで貰いたいって、願いながら淹れる一杯は全然違うものでしょ?」
「成る程、、、」私はそう言いながら、コーヒーカップを見つめた。



