夏休みが始まった。
美虹は自室でだら〜っとしていた。
「姉貴、焔様とどこ行くか決めたわけ?」
「全く。焔が任せとけってさ」
雨音は欲しい物リストを書いたメモを持ってきていた。雨音も物資に予算があり、なんでも頼むわけにはいかず、控えめにしていた中で焔の「好きなだけ買ってきてやる」や「神は金使い放題だ」と分厚い財布をみてはチャンスだと遠慮しなかった。
「諦めさせたいのに裏切り者〜」
「だって~、とりあえずメモ渡しとくね〜」
雨音はさっさと出ていってしまった。
そして夕食時、紅音から驚きの話しを聞く。
「いきなりだけど明日、焔様と同じ四神様のお一人がやってくるそうよ。だから悪いけど予定があるなら全てキャンセルしてね」
「えええ!焔様みたいな美形と会えるのなんて楽しみ!」
「焔様と…?楽しみです」
それぞれ歓迎ムードの中、紅音はかなり顔が強張っていた。美虹は「焔と同じ性格のやつが増えるのヤダー」とポソッ呟く。
「カトレアさんが晴陽が絶対喜ぶって言ってたわ」
「僕が?」
晴陽が首を傾げる。
「話は変わるけど美虹が気になっていた八月一日さん家の双子ちゃんが神通力がある理由なんだけど、焔様にお尋ねし調べてみたのよ。少しびっくりしちゃったわ」
無言で食べていた雷蔵もウンウンと頷く。
「初代神子様には6人の子供がいてね。その1人が八月一日家にいたのよ」
「でも長兄はこの神屋敷を継いで他の兄弟は分家になったんだよね。お父さんも分家から婿養子として嫁いで来たし」
初代神子の純血を絶やしたくないとかで未だに本家である神屋敷の当主の結婚相手は分家から選ばれる。
父の雷蔵もまた同様だ。
「なんで当主であるお母さんが知らないの?」
「ほら昔、島に争いがあって2つの村に別れたでしょ?その時に本家である神屋敷や他の分家は中立だったそうだけど八月一日家だけは今の草月村側に付いたそうよ。おそらく本家と分家と八月一日家で仲違いがあって分家を追放されたのかもね」
当時の当事者同士でしか理由はわからない。
「じゃあ初代神子の血があるから神通力があるし感じられるってこと?でもお父さんは神通力感じなかったよね」
「鈍感で悪かったな」
「動きも鈍いじゃん」
いちいち雷蔵に突っかかる雨音。
「分家は神通力のこと知らないみたい。過去に初代以外に神子がいたことは知ってるみたいなんだけどね〜」
「神通力強いのかな?」
美虹は霊力も神通力も強いので霊力に混じって神通力を感じられなかった。
双子も霊力が強いなら混ざってるのにわかるのかと疑問だ。
「焔様によると霊力は強いけど美虹の足元に及ばないそうよ」
尚更不思議だ。
「近いうちに双子の家に行ってみようかな」
「ええ。だったらお菓子持たせなくちゃね。おはぎなんてどうかしら?」
「今どきおはぎとか婆くさっ。あ、ババアか」
「…………」
反抗期中の雨音の言葉がグサッとくる紅音。
美虹は双子が話しできるか不安になるのだった。
(焔を餌にしたら話できないかな)
美虹は自室でだら〜っとしていた。
「姉貴、焔様とどこ行くか決めたわけ?」
「全く。焔が任せとけってさ」
雨音は欲しい物リストを書いたメモを持ってきていた。雨音も物資に予算があり、なんでも頼むわけにはいかず、控えめにしていた中で焔の「好きなだけ買ってきてやる」や「神は金使い放題だ」と分厚い財布をみてはチャンスだと遠慮しなかった。
「諦めさせたいのに裏切り者〜」
「だって~、とりあえずメモ渡しとくね〜」
雨音はさっさと出ていってしまった。
そして夕食時、紅音から驚きの話しを聞く。
「いきなりだけど明日、焔様と同じ四神様のお一人がやってくるそうよ。だから悪いけど予定があるなら全てキャンセルしてね」
「えええ!焔様みたいな美形と会えるのなんて楽しみ!」
「焔様と…?楽しみです」
それぞれ歓迎ムードの中、紅音はかなり顔が強張っていた。美虹は「焔と同じ性格のやつが増えるのヤダー」とポソッ呟く。
「カトレアさんが晴陽が絶対喜ぶって言ってたわ」
「僕が?」
晴陽が首を傾げる。
「話は変わるけど美虹が気になっていた八月一日さん家の双子ちゃんが神通力がある理由なんだけど、焔様にお尋ねし調べてみたのよ。少しびっくりしちゃったわ」
無言で食べていた雷蔵もウンウンと頷く。
「初代神子様には6人の子供がいてね。その1人が八月一日家にいたのよ」
「でも長兄はこの神屋敷を継いで他の兄弟は分家になったんだよね。お父さんも分家から婿養子として嫁いで来たし」
初代神子の純血を絶やしたくないとかで未だに本家である神屋敷の当主の結婚相手は分家から選ばれる。
父の雷蔵もまた同様だ。
「なんで当主であるお母さんが知らないの?」
「ほら昔、島に争いがあって2つの村に別れたでしょ?その時に本家である神屋敷や他の分家は中立だったそうだけど八月一日家だけは今の草月村側に付いたそうよ。おそらく本家と分家と八月一日家で仲違いがあって分家を追放されたのかもね」
当時の当事者同士でしか理由はわからない。
「じゃあ初代神子の血があるから神通力があるし感じられるってこと?でもお父さんは神通力感じなかったよね」
「鈍感で悪かったな」
「動きも鈍いじゃん」
いちいち雷蔵に突っかかる雨音。
「分家は神通力のこと知らないみたい。過去に初代以外に神子がいたことは知ってるみたいなんだけどね〜」
「神通力強いのかな?」
美虹は霊力も神通力も強いので霊力に混じって神通力を感じられなかった。
双子も霊力が強いなら混ざってるのにわかるのかと疑問だ。
「焔様によると霊力は強いけど美虹の足元に及ばないそうよ」
尚更不思議だ。
「近いうちに双子の家に行ってみようかな」
「ええ。だったらお菓子持たせなくちゃね。おはぎなんてどうかしら?」
「今どきおはぎとか婆くさっ。あ、ババアか」
「…………」
反抗期中の雨音の言葉がグサッとくる紅音。
美虹は双子が話しできるか不安になるのだった。
(焔を餌にしたら話できないかな)



