とある放課後。
 ファストフード店で同い年くらいの女子高校生二人が隣同士で座り、SNSをチェックしている。

 俺は横の席でぼけっとしながらポテトを食べている。
 聞こうとしているわけではないが、声が大きいので話し声が聞こえる。

「ねえ、これ知ってる? この前流れてきたんだけどさ」
「あ! 見たことある。最近その歌、すごくバズってるよね。なんか、歌ってる人の声がめちゃくちゃ綺麗で、歌詞も素敵なの」
「そうなんだ、聞いてみようかな。えっと、タイトルは












ーーーー君に捧ぐ歌」