結果として、何事もなかったのだと最後の報告で締めようとしているテルヒコのへらへら笑いの後ろでは、爆弾処理班の面々が見慣れた常連客に「お世話をかけました」と言いつつ、レジに並んだりしているのが見える。
もちろん店内には、多く訪れた客の他に、警察関係者たちも交じっていた。彼らは「いつものやつだったか」という雰囲気だ。
ワタベ副店長が「あちゃ~」と緊張感もなく言い、ニシノが溜息をこらえて眼鏡を押し上げる素振りで、視線をそらす。
回りの客たちも遠巻きに「今帰ってらしたのねぇ」「これ見て、驚いたことでしょうねぇ」なんて会話しながらこちらの様子を見ている。「テルヒコ君らしくていいじゃないの」と呑気にフォローしてくる常連の姿もあった。
その、なぜかやたらと誰にでも愛される『テルヒコ君』は、尻尾を勢いよく振って瞳をきらきらとさせている犬みたいに、店長を真っすぐ見つめていた。
店長は、昔飼っていたゴールデンレトリーバーをちょっと思い出した。
「店長、僕、ちゃんとお留守番できたでしょう?」
「……腰に、歩数計がある情報はいささか要らなかったが、お前、毎日それで遊んでいたのか」
もちろん店内には、多く訪れた客の他に、警察関係者たちも交じっていた。彼らは「いつものやつだったか」という雰囲気だ。
ワタベ副店長が「あちゃ~」と緊張感もなく言い、ニシノが溜息をこらえて眼鏡を押し上げる素振りで、視線をそらす。
回りの客たちも遠巻きに「今帰ってらしたのねぇ」「これ見て、驚いたことでしょうねぇ」なんて会話しながらこちらの様子を見ている。「テルヒコ君らしくていいじゃないの」と呑気にフォローしてくる常連の姿もあった。
その、なぜかやたらと誰にでも愛される『テルヒコ君』は、尻尾を勢いよく振って瞳をきらきらとさせている犬みたいに、店長を真っすぐ見つめていた。
店長は、昔飼っていたゴールデンレトリーバーをちょっと思い出した。
「店長、僕、ちゃんとお留守番できたでしょう?」
「……腰に、歩数計がある情報はいささか要らなかったが、お前、毎日それで遊んでいたのか」


