【短編】おかしな男は今日も絶好調~それに喧嘩を売ったクレーマーと、店長の悲劇~

 テルヒコはいろいろと考えたが、返品の不具合にどういった理由を記載すれずいいのか?と考えても分からなかった。
 そもそも、思うにやはり返品ではない気もすると、ぼんやりと結論に辿り着く。

 その時、テルヒコの切れかかった集中力の向こうから、彼の注意を引き付ける強烈なパワーワードが飛び込んできたのだ。

「お前俺をなんだと思ってるんだ! バカにしてんのか! 俺はお客様だぞ! 俺のこの気分を晴らすために爆弾を仕掛けてやってもいいんだぜ!?」
「え、爆弾?」

 初めてテルヒコの強い注意を引いたタケダは、言葉に詰まりながらも肯定を示すべく「お、おう」と頷きも交えて言った。

 ほぼ『爆弾』しか聞いていなかったテルヒコは、ずいっと彼に顔を寄せる。そして本日初めてというくらいに彼は真剣に仕事のことで考え込む。

「店に爆弾を仕掛けたってこと? それってボタン式? それとも時限爆弾? それ、大変なことだよ。ねえ、僕はいったいどうしたらいいかな」
「え、いや、その」

 テルヒコの止まらぬ言葉に、タケダは口を挟むタイミングを掴みかね「だから、その、それは」と言う。