「シーツに不備はなかったんですよね」
「お前、俺の話し聞いてる?」
「聞いてます、聞いてます。それでシーツはどうしたの?」
タケダがまたしてもぽかんと口を開けて「敬語どうした……」なんて呟いた。
しばし、テルヒコが不思議に思う沈黙がバックヤードに続く。
「女房が返品してこいだとさ。俺的には傷ついたし、胸糞悪い嫌な数時間分も、まとめて返せよ」
しばらく押し黙っていたタケダが、嫌悪感を露わにそう言った。
「ええぇ、時間までは無理」
「ふん、賠償さ。当然だろう? お前さんたちところじゃあ、嫌な商品押しつける悪徳会社なのかい。商品代金に上乗せして俺に返せよ! こっちは訴えてやってもいいんだぜ!」
とくに表情の変化を見せないテルヒコに、タケダは焦れたように眉間の皺を深くした。
どうしようかなあと嫌々ながら考えていたテルヒコは、商品返品マニュアルを記憶の中に辿っていたので、集中力は自分の頭へと向いたままだった。
商品の不備を確認すること。
購入証明になるレシートと、返品する商品を揃えること――。
「お前、俺の話し聞いてる?」
「聞いてます、聞いてます。それでシーツはどうしたの?」
タケダがまたしてもぽかんと口を開けて「敬語どうした……」なんて呟いた。
しばし、テルヒコが不思議に思う沈黙がバックヤードに続く。
「女房が返品してこいだとさ。俺的には傷ついたし、胸糞悪い嫌な数時間分も、まとめて返せよ」
しばらく押し黙っていたタケダが、嫌悪感を露わにそう言った。
「ええぇ、時間までは無理」
「ふん、賠償さ。当然だろう? お前さんたちところじゃあ、嫌な商品押しつける悪徳会社なのかい。商品代金に上乗せして俺に返せよ! こっちは訴えてやってもいいんだぜ!」
とくに表情の変化を見せないテルヒコに、タケダは焦れたように眉間の皺を深くした。
どうしようかなあと嫌々ながら考えていたテルヒコは、商品返品マニュアルを記憶の中に辿っていたので、集中力は自分の頭へと向いたままだった。
商品の不備を確認すること。
購入証明になるレシートと、返品する商品を揃えること――。


