これから増えていくお客様たちに迷惑をかけてはいけない。
テルヒコはひとまず、年上の中年クレーマーをバックヤードへ連れていった。そこには商品などが箱に詰められたまま置かれていて、トラックの出入りする大きな入口がある。ここには店の経営で必要とする材料も一緒に届けられるが、企業秘密は何も見当たらないことに、テルヒコは満足した。
男は、連れて来られた場所を見、そして自分よりも長身であるテルヒコへ視線を戻すと、何やら唖然とした表情を浮かべた。
「なんて緊張感がない奴だ……相当やり手なのか?」
「はい?」
テルヒコがきょとんとすると、男は何か言い掛けた口をすぐに閉じ、舌打ちをして、勝手にダンボール箱の上に腰を降ろした。
レジ袋が詰まっている丈夫な箱だ。まぁ、いいかとテルヒコは思い直し、彼もまた言いかけた口を一度閉じると、向かい側の壁に背を当てるようにしてしゃがみ込んだ。
「おい、せめて立たんか」
「え? お客様も座っているのに?」
テルヒコはひとまず、年上の中年クレーマーをバックヤードへ連れていった。そこには商品などが箱に詰められたまま置かれていて、トラックの出入りする大きな入口がある。ここには店の経営で必要とする材料も一緒に届けられるが、企業秘密は何も見当たらないことに、テルヒコは満足した。
男は、連れて来られた場所を見、そして自分よりも長身であるテルヒコへ視線を戻すと、何やら唖然とした表情を浮かべた。
「なんて緊張感がない奴だ……相当やり手なのか?」
「はい?」
テルヒコがきょとんとすると、男は何か言い掛けた口をすぐに閉じ、舌打ちをして、勝手にダンボール箱の上に腰を降ろした。
レジ袋が詰まっている丈夫な箱だ。まぁ、いいかとテルヒコは思い直し、彼もまた言いかけた口を一度閉じると、向かい側の壁に背を当てるようにしてしゃがみ込んだ。
「おい、せめて立たんか」
「え? お客様も座っているのに?」


