「もう、テルヒコ君は毎日毎日、飽きないの?」
「え? 可愛い子は大好きだよ」
「じゃあ、こっちのおばさんたちは眼中にないのねえ」
「あるよ! 皆とのお喋りは、とても楽しいし」
調理中の厨房には美味しそうな匂いが充満していた。テルヒコは、特売として今日から販売するというカボチャコロッケを丸々一個試食した。一緒に試食したパートのおばさんや若い子たちは楽しげで、地元住民ではないテルヒコは方言が相変わらず分からなかったが、楽しいひとときを過ごした。
可愛いアルバイト生に呼ばれたのは、テルヒコが事務所で割引の苺牛乳をストローで飲んでいる時だった。
「困ったことがあるんです」
内線でそう伝えてきた彼女に、彼は「チューチュー」とストロー越しに答え、もう一度「分かったよ」と今度はきちんと言葉でも答えて、内線を切った。
そう言ってきたのはアルバイト生のマナミちゃんだ。彼女は大学四年生である。華奢で色白で、とにかく可愛いのだ。彼女に大きな目で見上げられると、テルヒコはいつもにんまりとしてしまう。
「え? 可愛い子は大好きだよ」
「じゃあ、こっちのおばさんたちは眼中にないのねえ」
「あるよ! 皆とのお喋りは、とても楽しいし」
調理中の厨房には美味しそうな匂いが充満していた。テルヒコは、特売として今日から販売するというカボチャコロッケを丸々一個試食した。一緒に試食したパートのおばさんや若い子たちは楽しげで、地元住民ではないテルヒコは方言が相変わらず分からなかったが、楽しいひとときを過ごした。
可愛いアルバイト生に呼ばれたのは、テルヒコが事務所で割引の苺牛乳をストローで飲んでいる時だった。
「困ったことがあるんです」
内線でそう伝えてきた彼女に、彼は「チューチュー」とストロー越しに答え、もう一度「分かったよ」と今度はきちんと言葉でも答えて、内線を切った。
そう言ってきたのはアルバイト生のマナミちゃんだ。彼女は大学四年生である。華奢で色白で、とにかく可愛いのだ。彼女に大きな目で見上げられると、テルヒコはいつもにんまりとしてしまう。


