「いーのいーの、僕が飲むわけではないし。きっとさ、これは営業みたいなもんだよ。防犯ビデオでバレても、怒られない自信あるもん」
「見直しますかねぇ」
「何も問題が起こらなければ見直さないよ。ん、対応ありがとね」
「いえいえ、お客様もまだ落ち着いている時間ですから」
テルヒコは購入したジュースを抱えて走った。
「まだ帰っていないといいけど。いや、彼、仕事早いもんな」
やっさほいさと自分の走行音を口にして走っていくテルヒコを、パートのおばさんたちもくすくす笑いながら見送っていく。みんなテルヒコがどれだけ親切な男が知っていた。
「ああいたいたっ、よかったっ」
「ん? どうしたんだい」
今まさに引き上げようとしていたパンの業者に、テルヒコはジュースを差し出した。
「値引きされているのが嫌いでなければ、どうぞ」
「おーおー、俺はめちゃくちゃ嬉しいよ。有難いね。ウチの若いのの中にゃあ嫌がる奴もいるだろうがね。わざわざすまんな」
「見直しますかねぇ」
「何も問題が起こらなければ見直さないよ。ん、対応ありがとね」
「いえいえ、お客様もまだ落ち着いている時間ですから」
テルヒコは購入したジュースを抱えて走った。
「まだ帰っていないといいけど。いや、彼、仕事早いもんな」
やっさほいさと自分の走行音を口にして走っていくテルヒコを、パートのおばさんたちもくすくす笑いながら見送っていく。みんなテルヒコがどれだけ親切な男が知っていた。
「ああいたいたっ、よかったっ」
「ん? どうしたんだい」
今まさに引き上げようとしていたパンの業者に、テルヒコはジュースを差し出した。
「値引きされているのが嫌いでなければ、どうぞ」
「おーおー、俺はめちゃくちゃ嬉しいよ。有難いね。ウチの若いのの中にゃあ嫌がる奴もいるだろうがね。わざわざすまんな」


